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鈴6
冬花が、私の恋人になった。
断られるかと、思っていたのに…。
ちょっと脅しただけで、頷いてくれるのは楽でいいけれど…。
断られるのを楽しみにしていたから、少し残念ね。
冬花に色々して泣かせた後、恋人にして下さいって言わせたかったわ。
フフ♪でも、恋人になったんだから、これから色々しましょうか♪
お仕置きの時が楽しみね♪
「鈴…?何考えてるの?怖い事じゃないよね?」
冬花が、おそるおそる私の様子を伺って来る。
冬花は、私の事が怖いみたいなの。
「フフフ♪どうかしらね?」
私は、冬花を抱きしめながらそう言った。
「鈴はさ…。いつまで、恋人を続けるの?復讐は、今の所上手くいってるし。」
……いつまで続けるのか考えてなかったわ。
「今の私達の関係って、偽物の恋人でしょ?高校を卒業したら、お互い別々の道に進むんだし…。今の内に、ハッキリさせておきたいんだよね。」
…確かに、冬花の言う通りなのだけれど…。
別れるのは…少し嫌ね…。
何故、嫌だと思ってしまったのかしら?




