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斯波拓の理想は早くも砕け散る

 3月末、入学式よりも一足早く俺は大学に来ていた。まあ、入学式の会場は大学ではないのだが。何やら新入生歓迎イベントがあるらしい。いわゆる新歓ってやつだな。別に行っても行かなくてもよいのだが、今回のイベントは学科ごと集まるらしい。つまり今後4年間共に生活する同級生と初めて顔合わせというわけだ。友達は早く作っておいたほうが今後が楽だし、最悪友達にはなれなくても顔くらいは覚えておいたほうがいいだろう。大学に行くと係りの人に案内され自分の学科のところついた。俺が所属する学部学科は教育学部の英語学科である。例年女子の割合が高いらしく、少し期待していた。しかし何事にも例外というものがある。例えば、テスト期間中に部活がなくなるというのになぜかなくならない運動部とか、女子の時だけ頭髪検査の基準を甘くするとかな。後者はどちらかというと差別な気もするが終わったことだからまあいい。そして今回もその例外というやつだ。男女比は1:1で11人ずつの計22人。そして女子はそんなに可愛くない(最初から数が多いだけで可愛いなんて言ってない)。これだから3次元は。一応言っておくが、可愛くないわけではない。ただアニメで可愛い子を見すぎている俺の目にはそんなに可愛く見えないだけだ。そう信じたい。だから普通の男子がみたら可愛いと思う子も中にはいるのだろう。あ、でも女子の言う可愛いはあてにならないから注意だな。あいつらはとりあえずみんな可愛いっていうから。男子にも使うが、あれは半分きもいとか思ってそうだしな。しかし、高校までとは違って全国各地から人が集まる大学だぞ!もっとレベル高いと思っていたのに。こうなったらあとは性格がいいことを願うのみだ。これで悪かったら俺の4年間は終わる・・・

 こうして始まった新歓イベントだが、係りの人に案内されながら指定されたゲームをこなしていくといった内容だった。別段面白くはなかったが、とりあえずメンバーの顔をだいたい覚えることができたので、目的は達成されたといっていいだろう。問題の学科のメンバーはというと、みんないいやつで驚いた。教育学部ということもあって、みんな基本的に社交的な性格をしていた。おかげでコミュニケーションに大して気を遣わずに済んだ。男子もにぎやかな者やノリのいい者がほとんどで居心地としては悪くはないのだが、ギャグは面白くなかったな。女子もそんなに話したわけではないが悪い印象は特になかった。まあまだ最初だし、見た目も中身も偽っている可能性は大いにある。四月の君は嘘ってやつだな。平仮名の位置を入れ替えるだけでなんだかすごいことになるな。まあ俺もその一人だ。性格はひねくれているし、隠れオタクだし。基本的にそれは隠し通すつもりでいる。特に女子に対しては。

 俺は大学生活を自由に過ごすつもりだ。今までもそうしてきた。それを変えるつもりはない。ある程度の変化はあるのだろうが、それで俺自身が別人のようになるのは望まない。それはもはや自分ではないし、負け犬だろう。だから今後もブレずにいようと密かに決めた。

こんにちは

藤沢恵です。だいぶ期間があいたくせに進展もなくすみません。

もし読んでくださる方がいらっしゃいましたら今後もよろしくお願いします。


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