水の嫌いな水精霊使い

高貴な身分に生まれたアクシルは、昔から水が大嫌いだった。
雨の日には不幸が訪れ、その所為で他者に恨まれて怯えられてきたからだ。

そんな中、十七歳の成人の儀を迎える。
精霊との契約を結ぶ特別な日。アクシルは両親のような炎の精霊との契約を望んでいた。

ーー
だが願いとは裏腹に、大嫌いな水の精霊に選ばれてしまう。

強大ながらも扱うことのできない精霊を制御するため、アクシルは学園に入ることになる。

様々な人との関わり、謎の集団の襲撃。

そして過去と向き合った時、見えてきたのは己の過酷な運命だった。

☆は挿絵ありです。