6話
休日なので連続投稿になりました。
明日もこんな感じなるかもしれません。
俺とあかねは坂巻会長から放課後、生徒会室に来てくれと言われてしまった。
あかねと一緒に入ると周りから不思議な目で見られる。
毎回これだから慣れてはいるが、いい気分はしない。
『心配しないで下さい。私はいつでも錬様の味方です』
そんなに露骨だったのかあかねにまで心配させてしまった。
あとで、何かしら礼をしなければ。
席まで指定されているらしくて俺は窓側の一番後ろという絶好の位置であった。
あかねは、俺の位置からかなり遠くの席であった。
『よっ、隣の奴』
いきなりだったので驚いてしまったが、隣の席の奴が話かけてきた。
見た感じは、髪は茶色で肩にかかるかぐらいの長さで身長も俺より高く190ぐらいあると思う。
バリバリのスポーツマンに見えてしかたがない。
『あぁ、俺の名前は桔城 錬だよろしく』
『俺は羽賀 クリスレイム。お前の隣の席に割り振られた奴だよ。クリスとでも呼んでくれ』
『分かったよ、クリス。俺のことは錬でいいぞ』
『了解。で、突然なんだがお前といたあの可愛い子ってお前の何なの?もしかして彼女だったりして』
『な、なに言ってるんだよ。そんなんじゃね〜よ』
『あれ、あれ何だか様子が変ですな〜』
クリスがニヤニヤしてこっちを見てくる。
ぐっ…まさか初日から弄られるとは。
『とにかく、あいつとはただの友達だ』
『ふ〜ん、そうしておきましょうか』
『何だか気に入らないが…なぁ、クリス。さ突然だが、さっきから気になる物があるんだが…』
さっきからクリスの肩に乗っている小さい金髪ツインテ少女がいるのだが…。
『こいつか?こいつはミーシャ・ナイトメイア。ほら、ミーシャ起きろ』
クリスはミーシャの肩を揺すり叩き起こす。
『う、う〜ん。私、ミーシャよろしくね…』
そう簡潔に言い残していくとミーシャはまた寝てしまった。
『は〜、また寝やがったこいつ。何度起こしてもこうなりやがる』
クリスは頭を掻きながら呟く。
『だけど、そいつまだ高校生じゃないよな?』
俺はクリスに聞いた。
(こんな小さい少女が高校生ならこの世界は終わりだな)
『そうだぜ。ミーシャは普段はこんな感じだがクソ頭が良いから、飛び急だとよ』
『で、お前もその子はどんな関係なんだ?』
『こいつの保護者役だよ。こいつの家のボディーガードを家の家系は務めているんだ。だから、こいつとも腐れ縁だな。』
『ふ〜ん、まあそれはご苦労さまで』
『へ〜、そうなんだ。随分たいへんなんだね』
『『!!』』
俺とクリスの間に一人の変人がいつの間にか割り込んで来やがった…。
(チッ…こいつまで居るのかよ)
『やだな〜、僕が居るからってそんな嫌がらないでよ』
『お前を嫌がらずに誰を嫌がるんだよ。ていうか人の心を読むんじゃねぇ!!』
『俺だけかこの状態を不思議がるのは?そして、こいつは誰なんだ?』
クリスが不思議な動物を見ているかのような目で見てくる。
まぁ、それが当たり前の反応だろう。
なんせこいつはそれを生き甲斐にしているんだからな。
『初めまして、こんにちは。僕の名前は 東 始だよ。よろしくね』
クリスはあまりの驚きで言葉が出ないらしい。
『すまんがクリス。こいつに構っていたら身体がもたないから無視してくれ』
『え〜、そんな意地悪はするなよ。仕事仲間だろ』
『仕事仲間?』
『あ、あぁこいつは今のバイト先の同僚なんだよ』
やっぱり始を相手にするのは疲れる。
『ていうか東はどうやってあらわれたんだ?気配すらなかったし』
クリスは気になって仕方なかっていたことを聞いた。
『ん〜、ぶっちゃけ魔法かな。移動系の』
『移動系のってまさか体育館からか?』
『うん、そうだよ。余りにも大きくて迷っちゃたから今さっき来たばかりなんだけど』
『マジかよ…どんだけの魔法量だよ』
クリスは呆れてしまった。
だが、こんな事で呆れていたら東 始という男とは付き合っていれない。
『諦めろクリス。こんな奴なんだよ。こいつは』
『全く酷いな、錬ちゃんは』
『ちゃんは付けるんじゃね〜!!』
こんな馬鹿話で放課後まで過ごしてしまった。