生死を賭けた大決戦
(俺はここで死ぬのか……?)
(どうして……こんな事に……)
(くそっ……もう、駄目……か……)
(腹減った……)
時刻は昼休みを半ば過ぎた頃。
俺は、昼飯を食い損ねてダウンしていた。
時を遡る事、三十分。
四時限目の教室にて。
(後、二分十八秒……)
俺は、スタートダッシュのタイミングを見計らっている。
来る戦いに勝つために。
「では今日はここまで……」
教師の授業を終了を告げる一言が引き金となり、一斉に教室を飛び出す。
他の教室からも、続々と出てきているのが見える。
皆が必死に追い求める物。
それは、食堂の食券である。
五分もあれば全て売り切れる為、売場は常に戦場と化す。
その戦いに勝利すべく、今こうして走っている訳だ……
「籠屋、ちょっと良いか」
「良くないです」
数学教師を軽くスルーして、目的地へ向かう。
ガシッ。
いや、もう『グワシッ』でも良いくらい力強く肩を掴まれた。
いやぁ数学教師なのに、既に人一人殺ってそうな眼力をお持ちで……
「籠屋、お前は最近……」
こうして俺は、十分近く説教を受けることとなった。
そろそろ中間だか期末だかのテストです。
もうどっちだか分からなくなる程、テストの事を忘れてました。
今から必死に足掻きますので皆さん、応援よろしくお願い致しまーす。