表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Best Memories  作者: 紅絹
3/6

『日常』の幕開け2

県立南河みなみかわ高校。

通称『南高なんこう

『南河駅』より徒歩35分と言う学校側からの嫌がらせとしか思えない交通アクセスの悪さと、学校前に見上げる程に傾斜のある坂の為に『難航なんこう』とも書く。

通学に難航するからなのは言うまでも無い。


そんな通学路を今、俺は必死に歩いている。


 「ねぇねぇ。今日、クラス替えだねっ」


隣で一人はしゃぐ幼なじみ。

一癖や二癖では利かない類希なる程の超天然素材性格の持ち主である。


 「そりゃ学年事にコース別教科が変わるんだから、クラス替えはやむを得ないだろ」


何を当たり前の事を、と軽く首を傾げてみる。


 「そうじゃ無くって、また同じクラスになれると良いねって」

 「俺は嫌だ」


即答してやった。

言っておくが、十六年間一緒に居て未だに別クラスとなった事が無いのだ。

高校に入ったら六クラスあると聞いたから、今度こそはと思ったのだが見事に同じクラスであった。

そして、それから一年経った。

ギリギリ二年に上がれた俺に再び試練が訪れる。

今度こそ、俺はこいつから解放されたい。

俺に出来る事は、学校に着くまで幼稚園からの悲願が達成される事を祈る事しか無かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ