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桃太郎ですが、残念美人の鬼姫に今世紀最大の恋をしたので結婚することにしました  作者: 月城琴晴


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第4話 鬼姫、桃太郎の結婚面接を始める

鬼姫は桃太郎を見ると、目を輝かせた。


「桃太郎様だわ。」


小さく呟く。


「本物がいる……。」


そして、うっとりした顔になる。


「素敵。」


桃太郎は一瞬固まった。


(……何だこの反応。)


犬養が小声で言う。


「推されてるぞ。」


猿田が言った。


「ガチファンっぽい。」


鳥山が呟く。


「歓迎会ってそういう意味か?」


桃太郎は鬼姫を見た。


鬼姫はまだうっとりしていた。


鬼姫は桃太郎を見つめた。


目がきらきらしている。


そして真剣な顔で聞いた。


「桃太郎様は、子どもは何人くらいほしいのでしょうか。」


沈黙。


桃太郎は固まった。


犬養が小声で言う。


「早くないか?」


猿田が言った。


「早いな。」


鳥山が呟く。


「出会って三秒だぞ。」


桃太郎は少し考えた。


そして答えた。


「……多い方がいいな。」


鬼姫の目がさらに輝いた。


「ですよね!」


朱羅は額を押さえた。


「姉さん……。」


鬼姫は真剣な顔のまま続けた。


「子育てとか、手伝ってくれたりします?」


桃太郎はまた固まった。


犬養が小声で言う。


「話進んでない?」


猿田が言った。


「まだ出会ってないレベルだぞ。」


鳥山が呟く。


「子どもの数の次が子育てか。」


桃太郎は少し考えた。


そして答えた。


「……まあ、できる範囲で。」


鬼姫の顔がぱっと明るくなる。


「素敵!」


朱羅は額を押さえた。


「姉さん。」


「まだ歓迎会始まってない。」


鬼姫はさらに真剣な顔で続けた。


「家事とかは、分担とか大丈夫です?」


桃太郎はまた固まった。


犬養が小声で言う。


「どこまで進んでるんだ、この話。」


猿田が呟く。


「もう結婚後の生活だな。」


鳥山が言った。


「出会って十秒だぞ。」


桃太郎は少し考えた。


「……まあ、できることはやる。」


鬼姫の顔がぱっと明るくなる。


「素敵!」


朱羅は静かに額を押さえた。


「姉さん。」


鬼姫は振り向く。


「何?」


朱羅は言った。


「まだ歓迎会始まってない。」


鬼姫はさらに真剣な顔で聞いた。


「休日は、家族でどこに出かけたいですか?」


沈黙。


桃太郎は完全に固まった。


犬養が小声で言う。


「もう家族できてるな。」


猿田が言った。


「完全に結婚してる。」


鳥山が呟く。


「子どもも生まれてる。」


桃太郎は少し考えた。


「……海とか?」


鬼姫の目が輝いた。


「素敵!」


「家族で海、いいですよね!」


朱羅は静かにため息をついた。


「姉さん。」


鬼姫が振り向く。


「何?」


朱羅は言った。


「まだ自己紹介終わったところだ。」


鬼姫は真剣な顔のまま続けた。


「もちろん、浮気はしないですよね。」


桃太郎は固まった。


犬養が小声で言う。


「一番聞かれたくない質問きたぞ。」


猿田が言った。


「終わったな。」


鳥山が呟く。


「クズ四天王だしな。」


桃太郎は少し考えた。


そして答えた。


「……努力する。」


沈黙。


鬼姫は首をかしげた。


「努力?」


朱羅が静かに言った。


「不合格だな。」


鬼姫はぱっと笑顔になった。


「努力してくれるなら大丈夫です!」


そして、少しだけしょんぼりした顔になる。


「でも、浮気されると悲しいです。」


桃太郎は一瞬黙った。


犬養が小声で言う。


「プレッシャーかけられてるぞ。」


猿田が呟く。


「クズ四天王には重い言葉だな。」


鳥山が言った。


「やめとけ桃。」


桃太郎は少し困った顔をした。


そして言う。


「……いや、しないから。」


少し間。


「……多分。」


沈黙。


朱羅が静かに言った。


「今のはアウトだ。」


「じゃあ、頑張ってくださいね!」


鬼姫はそう言って、にっこり笑った。


桃太郎はその笑顔を見て、一瞬固まる。


(やっぱりかわいい。)


(ありだ。)


そして、視線が少し下に落ちる。


(胸でかいし。)


犬養が小声で言った。


「今絶対ろくでもないこと考えただろ。」


猿田が頷く。


「顔に出てる。」


鳥山がため息をついた。


「やめとけ。」


朱羅が静かに言う。


「桃太郎。」


桃太郎が顔を上げた。


「何だ?」


朱羅は冷静に言った。


「今、姉さんの人生がかかっている。」


その時。


鬼王がぱん、と手を叩いた。


「さあ、歓迎会だ。」


そして、にこっと笑う。


鬼王は軽くウィンクした。


桃太郎たちは固まった。


犬養が小声で言う。


「……歓迎会だって。」


猿田が言った。


「鬼退治じゃないのか?」


鳥山が呟く。


「完全に宴会の流れだな。」


桃太郎は鬼姫を見た。


鬼姫は嬉しそうに言う。


「楽しみですね、桃太郎様!」


桃太郎は少し笑った。


「……まあ、そうだな。」


(鬼退治より先に宴会か。)


(まあ、悪くない。)


その頃。


恋愛災害相談室では――


オオカミ

『まだ生きてるか?』


朱羅

『歓迎会が始まる。』


一寸

『終わったな。』

※毎日更新予定

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