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桃太郎ですが、残念美人の鬼姫に今世紀最大の恋をしたので結婚することにしました  作者: 月城琴晴


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第3話 鬼ヶ島に来たら歓迎されていた

桃太郎たちは鬼ヶ島に着いた。


港には人が行き交っている。


鬼たちは普通に生活していた。


「こんにちは。」


通りすがりの鬼が笑顔で挨拶してくる。


桃太郎は少し驚いた。


街は明るく、清潔だった。


危険な雰囲気はまったくない。


犬養が周囲を見回す。


「ここ治安いいな。」


桃太郎も頷いた。


「だな。」


犬養は首をかしげた。


「明らかに鬼退治とかありえなくないか?」


猿田も言う。


「あそこの電光掲示板見ろ。」


指さした先には、大きな電光掲示板。


そこには大きく書かれていた。


『桃太郎君歓迎!』


桃太郎は固まった。


「……。」


猿田が笑う。


「歓迎されてるぞ。」


鳥山が言った。


「……一体どういうことだ?」


その時。


一人の鬼が近づいてきた。


「桃太郎様でしょうか。」


桃太郎は警戒する。


「……そうだけど。」


鬼は丁寧に頭を下げた。


「王がお呼びです。」


桃太郎は眉をひそめた。


「は?」


鬼は穏やかに言う。


「怪しいものではありません。」


「歓迎会を開きましたので、どうぞお越しください。」


桃太郎たちは顔を見合わせた。


「……え?」


鬼王が待っていた。


「鬼ヶ島王立連邦へようこそ。」


穏やかな声だった。


「私は鬼王、鬼ヶ島雷堂だ。」


「よろしく。」


桃太郎は一歩前に出る。


「初めまして。山野桃太郎です。」


「よろしくお願いします。」


犬養も頭を下げた。


「初めまして。犬養健です。」


猿田が続く。


「初めまして。猿田彦次郎です。」


鳥山も言った。


「初めまして。鳥山雉太です。」


雷堂は満足そうに頷いた。


「皆はここに鬼退治にやってきたのかな?」


桃太郎たちは黙った。


雷堂は続ける。


「でも、ご覧の通り、この国は平和だ。」


「福祉施設も充実しているし、教育水準も高い。」


「知っているかもしれないが、IT革命も起きていてね。」


「結構ITも進んでいるんだ。」


誇らしそうに言う。


「この国のモットーは、世界を平和に。」


「我々は平和主義だ。」


「だから戦いは望んでいない。」


そして優しく笑った。


「だから、君たちを歓迎しようと思っているんだ。」


桃太郎たちは顔を見合わせる。


雷堂は少し困った顔をした。


「何がいいかわからなかったから、我々の好みだが……。」


「色々用意してみた。」


「よかったら仲良くしよう。」


沈黙。


桃太郎たちは固まっていた。


犬養が小声で言う。


「……どうする?」


猿田が言う。


「鬼退治って言いづらいな。」


鳥山が呟いた。


「帰る?」


桃太郎は雷堂を見た。


そして言った。


「……とりあえず歓迎されとくか。」


雷堂が言った。


「私の娘と息子だ。」


「よかったら仲良くしてやってくれ。」


「娘は茜、息子は朱羅だ。」


「年齢も近いだろうし、話も合うだろう。」


その時。


二人の鬼が入ってきた。


鬼姫と鬼王子。


「初めまして。」


鬼姫が丁寧に頭を下げた。


「鬼ヶ島茜です。よろしくお願いします。」


朱羅も静かに言う。


「初めまして。」


「鬼ヶ島朱羅です。よろしくお願いします。」


二人とも美形だった。


桃太郎たちは一瞬、言葉を失う。


鬼姫は美女コミュで見るよりも、ずっと美人だった。


そして――


でかかった。


桃太郎が呟く。


「本物は……すごいな。」


犬養が頷く。


「ああ。」


猿田も言った。


「想像以上だ。」


鳥山も小さく頷く。


三人は同時に思った。


(でかい。)


その横で。


三人はもう一人を見た。


鬼王子、朱羅。


静かな雰囲気。


高身長。


整った顔。


そして無駄のない立ち姿。


犬養が小声で言った。


「……。」


猿田も呟く。


「……。」


鳥山が言った。


「イケメンすぎないか?」


三人は同時に思った。


(負けた。)

※毎日更新予定

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