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双子の天才魔術師、魔導具師を目指す  作者: 夜宵
第三章 天才魔術師の三歩目
36/40

天才魔術師、魔導具の授業を受ける

26日更新出来ずすみません

体調が安定せず……

本日も2話更新します

1/2

「それではこれから『魔導具【初級】』の授業を始めます 」


 学院の入学式から数日、レオナルドとレティーツィアはニコラと共に魔導具の授業に参加していた。受講している生徒数は必修に比べると少ないがそこそこの人数がいるように感じられる。

 魔術組以外の参加者が多いようだ。魔術の必須授業で見掛けない生徒が多い。寧ろ魔術の授業で見掛けない生徒が過半数を占めているのではないだろうか。受講しているのが初級講座だからか上級生の数は少ない。


「私は今季『魔導具【初級】(この)』授業を間担当するルイーザと申します。

 今日のこの時間だけでなく、他の時間に開催している『魔導具【初級】』の授業も私が担当していますのでこの時間に受けれない場合はそちらで参加する事も検討してみてください 」


 時間割は各自で組んで申請をする為、どの講座もだいたいは週に二講座以上開催されている。必修科目に関しては毎日のように開催されている為、参加日によって担当講師が違うこともある。

 稀に週に一度しか開催されない講座もあるが、基本的には何かしらの専門知識を学ぶ為の講座である事が殆どである。その道の第一人者や旬の人が臨時講師として招かれているものが主な為、翌年に受講しようと思っていると翌年には開催されないという事も間々ある。


「今日はまだ体験期間中なので、実際の内容に触れるよりもまずはどのような事をこの授業で学んでいくのかについてお話したいと思います。

 授業の終わりに簡単な魔導具を実際に製作してもらうので楽しみにしたいてください 」


 ルイーザは眼鏡を中指で押し上げながら授業の説明をしていく。授業が始まってから何度か見られる仕草の為、彼女の癖なのかもしれない。


「この授業は名前の通り魔導具に関する知識の基礎を学ぶ為の講座です。

 魔導具の作成方法についてがこの授業の要ですーー…… 」


 魔導具【初級】の講座では、魔導具の作成方法、つまり魔導具の仕組みを学べる。【中級】や【上級】になると魔石への魔方陣の刻み方など魔力が必要な講座となる為魔術組向けの講座となる。

 【初級】が魔術組だけでなく入試組も参加できるのは、魔石は既に魔方陣が刻まれたものが用意され、回路を描くための特殊インクも学院側が用意してくれる為である。

 【中級】以上の講座は魔石製作や回路用のインク製作も入ってくる為魔術組向けとなる。その為、【初級】を魔導具の授業、【中級】以上を魔導具製作の授業と分けて呼ばれているようだ。


「魔導具の製作自体は魔力が無くても一応出来るんだね 」


「そうみたいね。でも開発となると魔力が無いと難しそうね 」


「魔導具師はどちらかと言うと魔力量が少ない魔術師がなるってイメージだな 」


 ルイーザの説明を聞きながらレオナルドたち三人は小声でこそこそと話をする。


「へぇー、そうなんだ。何で? 」


「魔力量が多い魔術師は王立魔術研究所や魔術師団を目指す奴が多いからかな 」


「そうなの。何でかしら? 」


「まぁ研究所も師団も高給取りだし、地位も名誉もあるからじゃないか? 」


 ニコラの言う通り、魔術組の目指すべき就職先として王立魔術研究所と魔術師団の二ヶ所があげられる。

 王立魔術研究所はレオナルドとレティーツィアの両親が現在働いている場所であり、二人の魔術教師だったフリッツが勤めていた場所でもある。主に新しい魔術の研究や魔術の効率化などを研究している。

 魔術師団は攻撃魔術が得意な魔術師が入団する事が多い。騎士団と共にシュヴァリエ王国(この国)を守る防衛の要である。


「地位と名誉ね。興味ないわ 」


「うん、どうでもいいね 」


「ま、お前らは今も充分偉いか 」


「僕たちが偉いわけじゃないよ 」


「そうそう、お偉いさんなのは私たちの両親であって私たちじゃないわ 」

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