表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
双子の天才魔術師、魔導具師を目指す  作者: 夜宵
第一章 天才魔術師の一歩目
2/40

天才魔術師、育つ

 シュヴァリエ王国、セラフィーニ侯爵家に生まれた双子の兄妹は、レオナルドとレティーツィアと名付けられた。兄レオナルドはサラサラとしたストレートの金髪にぱっちりと大きな瞳は翠色。妹レティーツィアはふわふわの銀髪に兄と同じくぱっちり大きな瞳は碧色。

 すくすくと元気に育った双子はあっという間に5歳の誕生日を迎えた。母親に似た優しく可愛らしい顔立ちの兄レオナルド。父親に似た少し冷たさを感じる綺麗な顔立ちのレティーツィア。

 顔立ちも色合いも似なかった双子だったが、好奇心旺盛で好きなものに一直線な性格はまるで瓜二つ。兄が興味を持てば妹も興味を持ち、妹が気に入れば兄も気に入る。


 そんな彼らは現在、『魔術』に興味を惹かれていた。


 彼らが魔術に興味を持ったのは5歳の誕生日を迎えた後行われる魔術適正検査について両親から話を聞いたからに他ならない。

 シュヴァリエ王国では貴族、平民関わらず、子供は5歳になると魔術適性検査を受ける。

 魔力操作を身に付けないまま成長してしまうと魔力暴走を起こす危険性がある為、適正検査で魔術に『適正有』と判断されると王立魔術学院に通い、魔力操作を身に付ける必要がある。


「おとうさま、ぼくもまじゅつがつかいたいです!! 」

「わたしも!! 」


 適性検査の話を聞いた双子はキラキラと瞳を好奇心で輝かせて、興奮で頬を薔薇色に染めながら懸命に魔術を使いたいと宣言した。

 双子の父ベルナルドはその勢いに苦笑しながら適正があればな、と双子の頭を撫でてやった。適正が無いとは思わないが万が一適正がない可能性も考えての事であった。


 と言うのも、父ベルナルドも母リディアも魔術師であり、双子と10歳年の離れた長男ティベリオもまた魔術師であった。代々優秀な魔術師を排出しているセラフィーニ侯爵家では適正無しが生まれる事は滅多に無かった。が、可能性は0ではないので当日までのお楽しみとしておいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ