日本の異世界系アニメ、奴隷の正当化や女性蔑視で「人気になる資格もない」と海外メディアに断罪される
以下、たまたま見つけた海外記事の日本語翻訳です。
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日本の異世界系アニメ、奴隷の正当化や女性蔑視で「人気になる資格もない」と海外メディアに断罪される。
海外のエンタメ情報サイトCBRが、アニメ『〇の勇者の成り上がり』を酷評。
「正当な理由もないのにバカバカしいほど人気」と述べている。
『〇の勇者の成り上がり』はいま最も人気のあるアニメの1つだが、最悪な作品だ。
このアニメの評判や批評がゴミより低いのには正当な理由がある。
勇者が強姦冤罪に巻き込まれるエピソードがあり、今日の#MeToo思想と相容れないものだと考える人が多い。
そのため「のんきな女性嫌悪」と批判する西洋ファンが多いが、このような考え方をする日本人は圧倒的少数派だ。
さらに本作は奴隷制度を支持しているとの批判もある。
主人公は奴隷の少女を買い、解放したりそれに葛藤したりすることもない。
誰も自分を手伝ってくれないから奴隷が必要だと主人公は正当化しているが、この主人公は”インセル(モテない女性蔑視主義者)たちの自己投影”だとする評判を強めるものだろう。
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いやー、ポリコレ思想って怖いですねぇ……
エンタメ分野にまで思想持ち込むなよ、ってのは俺もよく思います。
が、日本人の思考として理解出来ないだけで、海外では割とこれがスタンダードなんですよね。
例えば、世界的にも有名な「X-MEN」
コレ、名前変わりそうだって話ご存知ですか?
「女性ヒーローもいるのにMEN(男達)はおかしいやろがい」
ですってさ、奥さん(呆れ)
まぁマーベルは中の漫画家にヤベーフェミが多いのもあって、外圧に屈したというより会社自体が「我々はポリコレ問題を軽視しませんよ」みたいなスタンスで名称変更検討してるようですが。
結局「ザ・ミュータント」って名前に変わりそうだとか何とか。海外に輸出される際には、輸出先の国の判断で元の名前使ったりもあるでしょうけど。
他にも同性愛カップルのヒーローや性同一性障害のヒーローが登場したり、DCの方でもスーパーマンの息子をバイセクシャルの設定にしたり、日本人感覚だとワケ分かんねーですよねー。
それは物語を面白くする要素なのか?
まぁ、この辺りの問題はなろう界隈も他所のことは言えませんけどね。
客ウケを重視して、ニーズや風潮に沿ったものばかりを作る。
要するに「良いものを作ろうという考えより客の顔色を窺って売れるものを、売れやすいものを作る」ってのは、ある意味で似たような思考でしょう。
向こうでも「ポリコレ問題入れた方が面白くなる!」とか本気で思ってやってるクリエイターはあまり多くないと思いますし。
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今回はこの某アニメが吊し上げ食らったわけですが、基本なろう系ってポリコレに喧嘩売ってるような話多いですよね。
・主人公は大体男で、大体やたら優秀。
・ヒロイン(複数人)は主人公(男)のアクセサリー状態。
・出てくるヒロインは大体美女、美少女(奴隷もいるよ)
これ、ポリコレ的に一番アカンヤーツー。
フェミ大激怒のトリプル役満やでw
今までこの辺りの問題でなろう系アニメがあまり叩かれてこなかったのは、そもそもなろう系アニメが海外でそんなに有名じゃなかったからなんですよね。
と言うか、大半のアニメが有名じゃないんですが。
日本の「海外ドラマが人気」みたいな話に置き換えて考えると分かりやすいんですが、結局のところこういったものって「その国で有名になった一部の海外コンテンツが人気」なんですよね。
「プリズンブレイク」見ました、「ウォーキングデッド」見ました、って人は多いかもしれませんが、だからってクソマイナーな洋ドラまで網羅するわけでもないでしょ?
海外の「日本のアニメが人気」も同じですよ。
アメリカの「my anime list」ってガチオタアニメサイトでは日本のあらゆるアニメをアーカイブして、ランキング評価してるんですが、ここではなろう系の多くが昭和のマイナーアニメと同じくらいの評価値しかないですからね。
(某「あ〇ふれ」ですら6000位くらいの順位)
中身スカスカチーレム無双、みたいななろう系アニメの海外の感想とか直接見に行ったことあります?
「話はつまらないけど女の子が可愛いのがいいよね!(サムズアップ)」
「〇〇(ヒロイン名)がいいよね!(サムズアップ)」
「いや、✕✕(ヒロイン名)だろボケカス(サムズダウン)」
みたいな感想がメッチャ多いんですよ。
「いや、それは原作評価ほぼ0やんけw」と。
海外のアニメ評価って映像コンテンツとしての評価がかなり多くて、原作そっちのけって感想も多い印象ですね。
もちろん、ちゃんと物語として評価出来るだけの物語性があるものは中身について語られてるものもありますが。
とまぁ、こんな感じで、なろう系アニメはどっちかというとHENTAI(エ〇アニメ、エ〇ゲ)寄りの、アングラコンテンツ気味の扱いされてたから表立った批判食らわずに済んでた、って側面もあるんですよね。
今回の話は、良い意味で取れば「認知されてきた」とも取れます。それ故に批判食らった、と。
が、しかし、多くの人に認知されてくると、なろう系のようにセンシティブな問題に対応してないコンテンツはこれから海外でどんな評価受けるんでしょうなぁ……
海外展開を念頭に置いてる漫画なんかは、色々気を使ってるものも多くなってきましたね。
「ヒロアカ」でアメリカのNo.1ヒーローをマッチョレディにしたのはポリコレ対応でしょな。
「東京卍リベンジャーズ」とか、ヤンキー漫画なのに煙草吸ってる描写がほとんどないんですよね。
あれは、煙草描写って今の海外だと修正食らうところ多いからじゃねーかな、と。
国内だけで展開するものは外からとやかく言われる筋合いないと思うけど、海外にまで出すならもう少しまともに考えた方がいいんじゃね?
それでバッシング食らう時、その矛先は特定の界隈じゃなく「日本」&「日本人」だぞ?
そんなことを感じた話題でした。
終わりー。