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第一話 始まりの日

よろしくおねがいします

夜中の十二時を過ぎた。


『ピコン、スキルを習得しました。』


突然頭の中に機械チックな声が響いた。


「え、マジで?」


期待はしていたが実際にスキルを手に入れたとなると実感がわかない。

取り敢えず頭の中でステータスと念じると半透明の板が現れた。



夜風 冬馬 

レベル:1

SV(技能値):1

スキル(2)

超健康

強化再生



十六歳の誕生日を迎えると、ステータスを得る。

その中でも数百人に一人最初っからスキルを持っている人たちがいる。

そのスキルはスキルオーブから手に入れることができるスキルよりも強力であり、スキルオーブから手に入れたスキルと違いダンジョンの外で使用することができるのだ。

人々はそれらのスキルをユニークスキルと呼んでいた。


「マジか~、しかも2つもユニークスキル持ってんじゃん。俺は勝ち組だー」


真夜中だというのに大声で叫んでしまった。

が、まあそれもしょうがないだろう。

ユニークスキル一つ持っているだけで何かと優遇されることが多い。また、人気の職業である、探索者になりダンジョンに潜るのにもかなり有利になるのだ。それが2つもだ。大声を出して喜ぶのもわかるだろう。

「取り敢えず、どんな能力か見るか」


ステータスボードに書いてあるスキルをタップする。


『超健康』

とても健康な体を得るスキル。肉体の最盛期を保ち、病気や毒、呪いなど体に害のあるものをに対して強い耐性を持つ。怪我の治癒が速くなる。常時。


『強化再生』

自分の体を強い体へと作り変えるスキル。自分の負った怪我をもう怪我をしないよう強化して治す。また、病気や毒、呪いなどが自分に影響が与え始めると体を癒やし耐性を付ける。常時。


両方が自分を対象とした常時発動型のスキルだった。


「あ~、なんとなくわかってたけど、魔法系のユニークスキルじゃなかったな。俺も魔法使ってみたかったのに」


贅沢な悩みである。


「ま、取り敢えず今日は寝て。明日役所に行くか。これからのことはそれから考えよ」


まだ、このとき彼は自分が2つのスキルがある意味、呪いのようなものをであるとはわかっていなかった。

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