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恋と王族と価値観と(シャーリーン視点)

「おはようございます!」


翌朝、開口一番2人の部屋をわざと大きな声で訪問する。


この、2人の(あわ)てぶり・・・なんかあったなー?


ライオネルを叩き出して、レモニー様を身支度(みじたく)させる。


まあ、誰しも(あやま)ちの一つや二つあるんだろうけど、レモニー様が傷つかないならいい。


それから、レモニー様の悪夢の話を聞いて、パム村に行くことになった。

その前に近くの交易都市ガチャガチャで、情報収集することになったよ。


初めて来たけど、いろんな物や人があるね、ガチャガチャ!


さすが交易都市。


個室のあるカフェで、レモニー様とお茶してたら、マロマロ卿とこの国の大臣ペヤパヤという人が、隣の個室に入って悪巧(わるだく)みしてた。


マロマロ卿は、まだレモニー様を(あきら)めてないんだな。

確かレモニー様と同じ(とし)の娘さんいたよなー。


そんなふうに思ってたらライオネルが来てさ、3人で今度はパム村に移動したの。


そこでレモニー様ってば、初めて来たレモニカという人の家をまるで住んでたみたいに言うから、怖くてさ。


偶然レモニカの日記を見つけてたら、そこに可愛いらしい男性が来たの!


ベクトリアル・ダナンという、この辺の領主で、レモニカ事件の時の領主、ライオネラ・ダナンの子孫だって。


レモニー様に見つめられて赤くなってるの。

かっわいいー。

こういう人、好き。


レモニカの日記を読ませてくれたお礼にと、お屋敷に招いてくれて、ライオネラ領主の手記を見せてくれた。


そこでいろんなことがわかったよ。


レモニカ事件は、兄弟の愛憎(あいぞう)渦巻く事件だってこと。


サインの偽造された処刑執行書が、あること。


まだまだ引っかかるけど、私はライオネルとケルフェネス王子がレモニー様を(めぐ)ってこうならないか心配になってきたよ。


火花散らしてるもん。


そんな時、王室警備隊がレモニー様を捕まえにきた!


ベクトリアルが隠し通路を開いて、逃がしてくれたの。


「ベクトリアル様、ご無事で!」


私は彼の手を握って、一番最後に隠し通路に入った。


ふふ、やっぱり可愛いー。

またまた真っ赤になってたー。

赤くなって大丈夫と、笑う顔がたまらないなー。


走りながらにこにこしちゃった。


少し不謹慎(ふきんしん)ね。


そこから、通路を抜け出そうとしたら、レモニー様が捕まるイベントがあるとか言って、ライオネルと告白しあったあとに、1人で行っちゃった・・・。


時々わからないこと言うよね。

レモニー様。


心配でたまらないのに、ライオネルがレモニー様にキスされて、完全に固まってるの!


「ライオネルのバカ!

動いてよ!!」


揺さぶってようやく目を覚ましたから、2人でケルフェネス王子にレモニー様救出を頼んで、先に王宮に潜伏したんだよ。


ケルフェネス王子の部屋に(ひそ)んでたら、レモニー様がケルフェネス王子に連れられて入ってきたから、ホッとしちゃった。


でも、レモニー様の様子がおかしくてさ。

聞けば媚薬(びやく)を飲んだらしくて、解毒薬を飲もうとしてそれを落としたもんだから、ライオネルが拾ってあげたんだけど・・・。


レモニー様がそのままライオネルに熱烈にキスしちゃって、またまたライオネルが固まってんのよ。


「兄上があんなになるの、初めて見た。

いつも平然とキスして、相手がメロメロになることが多いのに、レモニー様にされたら、あんなになるんだ。」


ケルフェネス王子も、にやにやしながら2人を見てる。


「そんなに経験値高いんですか?

ライオネル。」


私は心配になってくる。


「王族は、基本的に色事は多いよ。

私や王はこの城の侍女や、貴族の娘たちや、近隣の姫君たちとほとんど全員関係もってるけど、兄上はそうだな・・・。

半分くらい?」


「半分!?」


「少ない方だよ。

この国の常識でいえば半分なんて。

モテるくせに半分も断るんだからさ。

しかもすませるのが異様に早い。

朝まで一緒に誰かといたなんて話は、聞いたことないよ。

しかも一回限りの二度目なし。

その点、私は何度でも受けるけどね。」


「あわわ・・・レモニー様ぁ。」


私たちがそうこう言っている間に、ライオネルが崩れ落ちるレモニー様に、解毒薬を飲をませていた。


「兄上が本気になるとしたら、あの眼帯を自分から外す時だね。

どんな時にも外さないからさ、あれは。」


ケルフェネス王子が暗い目をしたその時、


「本当に薬を飲ませる奴があるか!」


落ち着いたレモニー様を抱きしめていたライオネルが、彼を(しか)った。


私はその間に、レモニー様に駆け寄る。


ぎゅーっと抱きしめて、色々言いながらこう思ってた。


ライオネルはレモニー様に多分本気。

朝まで一緒にいたし、眼帯外してたもん。

しっかり裏を取りましたよ!

レモニー様!!


それから、3人で開かずの宮に行って、パティスン王子の手記を手に入れた。


真相が色々わかったところで、また、ケルフェネス王子の部屋に戻ってきたんだよ。


明日に備えて早く休もう、て話になってさ。

レモニー様が毛布をかけてくれたの。


そしたら、なんか、こそこそライオネルと隣の部屋に行って、ケルフェネス王子がこの隠し部屋に入ってきたんだよね。


おや?と思ってたら、ケルフェネス王子が夜這(よば)いに来たんだよ。


もう、びっくりしちゃった。


さすが多くの女性を落としてきただけあってさ、そりゃもう、迫り方も素敵なことこの上ないの。


元々すっごい美形の人だから、何しててもサマになるというか、一つ一つが魅力的というかさ。


思わずボーっとしちゃった。


キスもしてくれたけど、ものすごく上手い人。

これは100人いたら、100人全員が落ちる技量だ・・・。


「シャーリーン・・・君が一番素敵だ。

他の女性なんか目じゃないな。

私を君の一番にしてくれないか?」


ゆっくり唇を離して、こんなことを、とびきり魅力的な声で近くで言われたらさ・・・。


誰でも、どうにかなりそうになるよ。


この城の侍女や近隣の姫君たちと、貴族の娘全員制覇(せいは)なんて話を聞いてなければね。







読んでくださってありがとうございました。

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