プロローグ
転生ものって書いたことないなと思って見切り発車で初めました、どうなることやら
異世界転生ものは大きく分けて2つのパターンがある。
1つめは、主人公が人というパターンであり、このパターンはさらに二つに分けられる。
1つは、物語の初めに神もしくはそれに近しい存在に力を授けられ転生するパターン。また、このパターンには、主人公が最強か超絶苦労人という特徴がある。
2つめは、何かしらの事故、もしくは外的要因により前世の記憶を思い出すパターン。このパターンには、転生した世界が生前プレイしたゲームの世界であるパターンが多い。
大きく分けた2つめは、主人公が人外というパターン。
モンスターの他にも剣や盾といった武具といったようにかなり多様性がある。
また、モンスター系は物語の途中で人間の姿に変身したりする場合もある。
さて、俺が突然こんな話をし始めたのには理由がある。
どうやら俺は異世界転生してしまったようだ。
トラックに轢かれるというもう使い古されて手垢でベッタベタなベタ展開で死んだ俺は、眼を覚ますと真っ暗な空間に閉じ込められていた。
周りは何かお湯っぽい温かい液体に囲まれ、ぷかぷかと浮いている。
時折、外と思われる場所から女の人の声が聞こえていた。
長年アニメや漫画、ライトノベルを読み、ここ数年異世界転生ものにどハマりしていた俺は、ここが母親の子宮の中であると考えた。
だってすんごい居心地いいんだもの!
実家のような安心感を20倍したくらいの安心感があるもの!
もう俺ここに住む!!
とは言っても、赤ちゃん様である俺には出産という外出から逃れる術はなく…。
ずるりと身体が何かから抜け出る感覚とともに、とてつもない不安感に満たされる。
その不安感に耐えきれず、大声を上げて泣き喚く。
「いやじゃいやじゃ、わしゃ生まれとうない!生まれとうない!!」
と叫ぼうにも叫べず、ああああ!!という声が漏れるばかり。
徐々にぼやけていた視界が正常になりはじめる。
え?なんか早くない?赤ちゃんってこんなに早く周りが見えるようになるの?
と考えているうちにどんどん視界がクリアになってくる。
どうやら、俺は誰かに抱き抱えられていたようだ。
俺を生んだ母親かな?と思い眼を凝らす。
まず初めに目に入ったのは、大きな鼻。
鼻先は尖っており、下へと垂れ下がっている。
次に目に入ったのは眼、ギラギラとした肉食獣のような鋭い眼光が俺から離れ別の場所を見ている。
最後に目に入ったのは、顔全体。その顔は、醜悪という言葉が飛び出してきて具現化したかのようなおぞましいものだった。
皮膚はぼつぼつ荒れており、髪はボサボサでギトギトとしている。
そのおぞましい生物は俺が顔を見ていることに気がつくとニチャぁ…と笑顔になる。
その口には、鋭く尖った犬歯が並んでおり、よく見ると全体的に黄ばんでいる。
その姿はまさしく、幼い頃に読んだ外国の絵本に出てきた『トロール』だった。
ここで、俺に正気度ロールが発生。
1d20で見事に20を出した俺はアイデアで1つの考えに至ってしまう。
『 これ?俺のかぁちゃんじゃね? 』
つまり…
俺は、顔はブツブツで髪はボサボサ、歯は黄ばんで見るものの正気度を削るような存在に転生したってこと?
え?まじで?
嘘、俺の第二の人生ハードモードじゃね?
転生したらトロールだった件ってか??
はは、いやぁ…。いくらなんでも、
『これはないだろ』