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緑の鍵 少年と少女の物語  作者: レイス
第一章 少年達の探検
7/48

いざ探検へ

ここから本編開始です。戦闘なども徐々にあります。

 「よし、準備はこんなものだな。」

 狩に行った翌日。ザックスは、自身の部屋で身支度を整えていた。

 「武器の手入れは済んでるし、食料も薬の類も準備してある。これなら、多少のアクシデントがあっても大丈夫だ。」

 ザックスは、準備したものを装備すると、部屋を出た。

 「おはよう、ザックス。」

 部屋を出たところ、姉のミーアと出くわした。

 「おはよう、姉さん。今日は、ティックとリリーと一緒に遊びに行くんだ。昨日話したと思うけど。」

 「知ってるわ。でも、あんまり遅くならないようにね。最近は、物騒だから。」

 「盗賊が出るからだろ?知ってるよ。」

 「・・・いえ、どうも、盗賊だけじゃないみたいなの。」

 ミーアは、深刻そうな面持ちになる。

 「え?」

 「おじいさんの話によると、どうも動物みたいなのよ。・・・それも、とても凶暴な。」

 「凶暴な動物?ウルフ?それともコブラ?」

 「さあ・・・でも、今まで見たことのない生き物だったらしいわ。もう、何人も怪我人が出ているそうよ。」

 「見たことのない・・・か。分かった、気を付けるよ。じゃあ、行ってきます。」

 「行ってらっしゃい。気を付けてね。」

 家を後にするザックスを、ミーアは優しく見送った。


 「おはよう、ザックス。」

 「おはよう、ザックス。遅かったじゃない。」

 村の入り口には、既にティックとリリーがいて、ザックスが来るのを待っていた。 

 「悪い。色々準備をしてたら遅くなった。」

 「さすがはザックスね。用意がいいわ。」

 「・・・リリー。お弁当は自分の分で、ちゃんと用意してきてるよね?ザックスの分を分けてもらおうなんて、駄目だからね?」

 「当り前じゃない。自分の分だけじゃなくて、ザックスの分も用意してあるんだから。」

 リリーは自慢げに、背中のリュックを見せた。

 「俺の分も?ありがとう。でも、大変だったんじゃ・・・。」

 「いいのよ。私、料理好きだもの!」

 (・・・ザックスが絡むと、いい子ぶるんだから・・・。)

 ティックは、リリーの本心を察し、内心呆れていた。

 「じゃあ、行こうか。早く行って、日が暮れる前に帰ろう。最近は、盗賊以外にも、危険な動物が出没しているらしい。」

 「危険な動物?ウルフとか?」

 「いや、どうやら違う生き物らしい。詳しくは、分からないそうだけど・・・。」

 「・・・怖いな・・・もし、出くわしたりなんかしたら・・・。」

 「だから、急いで行って、急いで戻るんだ。明るい時間なら、見つけやすいから、逃走しやすいだろ。」

 「そうだね。さっさと行って、さっさと帰って来ればいいんだよね。」

 「・・・ねえ、どこ行くの?私、行き先聞いてないんだけど?」

 「・・・とりあえず、村を出てから話すよ。ここじゃ、大人に聞かれるかもしれないから。」

 「・・・分かったわ。」

 三人は、村を出て行った。そんな三人を遠くから見る人影があった。

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