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緑の鍵 少年と少女の物語  作者: レイス
第三章 謎の敵現る
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厳戒態勢

新章突入です。ここから、物語が大きく動きます。

 レムの村周辺に現れた盗賊を討伐するため、ザックス達は予定を切り上げ、村に帰ってきた。

 「ただいま。」

 「お帰り、ザックス。それにリクさん達も。」

 帰ってきたザックス達を、姉のミーアが迎える。心なしか、緊張しているようにザックスは感じた。

 ミーアだけではない。村全体も、どこかいつもと雰囲気が違うように感じた。

 (・・・姉さんも村の人も、いつもと違ってピリピリしているな。・・・まあ、仕方ないか。今回は、正体が分からない上に、死者も出ているんだから。)

 「ミーアさん。状況は、おおよそカイから聞きました。・・・今回のは、かなりヤバそうですね。」

 「はい。ただの盗賊とは違います。巡回の人達だけでは相手にならないでしょう。だから、村の主力でもあるリクさんにも協力をお願いします。」

 「分かりました。任せてください。俺が来たからには、盗賊共の好きにはさせません。」

 リクは、力強くミーアに言う。

 「姉さん。俺達も頑張って力になるよ。」

 「そうね。本当なら、ザックス達に手伝ってもらうのは危険だと思うけど・・・今は、少しでも腕の立つ人が必要だから、お願いね、ザックス。もちろん、皆も。」

 「は・・・はい!僕、頑張ります!」

 「・・・ミーアさん。・・・私・・・うまくできるかどうか・・・不安です・・・。」

 大人達の力になろうとするザックス、ぎこちないながらも役に立ちたいと言うティックに対して、リリーは自信なさげに零す。

 「大丈夫よ、リリー。あなたはもう、十分に収束術が使えるわ。自信を持って。」

 「・・・はい・・・。」

 「セシリア。ザックス達をうまく支えてあげてね。」

 「・・・うん・・・。」

 ミーアに頼まれ、セシリアは顔こそ見えなかったものの、力強く返事する。

 「ミーアさん。今後の予定は?」

 「詳しいことは、明日、おじいさんの家で話します。今日は、戻ってきたばかりですから、リクさんはゆっくり休んでください。」

 「分かりました。では、明日。」

 リクは、軽く会釈すると、自身の家に戻っていく。

 「皆も今日は、ゆっくり休みなさい。明日の朝、おじいさんの家の前で集合よ。遅れないでね。」

 「「「「は~い。」」」」

 ティック達は、それぞれ家に戻っていく。残されたザックスは、ミーアと共に、自分の家に帰るのだった。

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