表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
緑の鍵 少年と少女の物語  作者: レイス
第二章 先代文明の遺産
25/48

意外な発見

話の展開を変えます

前まで書いてあった展開は、何か別の所で使うかもしれないですが、無しということで。すみません。

 「おお!こいつはすげー!」

 数時間後、ザックス達が発見した残骸の全容が明らかになった。

 それは、片足がなく、胴体部も一部壊れていたが、かなり原形を留めていた人型ロボットである。大きさは5m程で、元々は白と青を基調としたボディカラーだったのだろうが、現在は塗装は所々剥がれ、錆付いていた。

 「これまで発掘した中で、一番原形を留めています!これは、大発見ですよ!」

 「それに、見たことのないタイプだ!新型を見つけたんだ!」

 「やったぜ!何年も苦労してきたが、ようやく報われるぜ・・・!」

 指揮を執るメイスンは、予想以上の発見に興奮していた。そしてそれは、周りの人間も同じである。皆、この成果を喜んでいた。

 「・・・すごいな。まさか、こんな大物見つけるなんて。俺達の運も、捨てたもんじゃないな。」

 「だね!本当にロボット見つけちゃうなんて!村に帰ったら、皆に自慢できるよ!」

 メイスンの隣で発掘を見学しているザックスとティックも、ロボットの発見に喜んでいた。

 「では、このロボットを回収しましょう。町に持ち帰って、詳しく分析しませんとね。」

 「こんな大きなものを?どうやって?」

 「復元した作業用ロボットを使います。今回の調査は、それの試験も兼ねていますから。」

 「村で見たロボットのこと?確かにすごかったけど、こんな大きなものを持って行けるのかな?」

 「動作が遅いですが、これを運ぶくらい訳ありません。・・・一号機の準備を。」

 「了解。一号機を起動します。」

 メイスンが指示をすると、調査員の一人が箱の様なものを手に、何かをする。すると、巨大な足音と共に、所々剥がれてはいたが、赤色のボディカラーの人型ロボットが歩いてきた。

 「慎重に頼みますよ。貴重な資料ですからね。」

 「任せてください。」

 赤いロボットは、ゆっくりと、しかし、確実に、発掘したロボットの残骸を掴むと、そのまま静かに持ち上げていく。巨大なロボットの残骸は、砂をまき散らしながら、持ち上がっていく。

 「・・・すごい・・・あんな大きなロボットの残骸を・・・!」

 「順調ですね。ですが、持ち帰るまでがテストです。このまま慎重にお願いしますね。」

 「了解。」

 赤いロボットは、残骸を持ったまま、町の方へ向かって歩いて行く。その歩みは遅いが、力強く、しっかりとした足取りで向かって行くのだった。

 「・・・すごいね、ザックス。あんな大きなロボットを見つけたのそうだけど、それを運ぶあのロボットも。」

 「ああ。あんなロボットが、昔はたくさんいたんだな・・・。」

 ザックスとティックは、ロボットの勇姿を見、感慨にふけっていた。

 「・・・じゃあ、僕達も行こうか。」

 「ああ。・・・?あれ?」

 「どうしたの、ザックス?」

 「・・・ロボットが埋まっていた場所・・・。」

 「?」

 「よく分からないけど・・・何か光ったような気がする。」

 「本当?何だろう?まだ、ロボットが埋まっているのかな?」

 「・・・メイスンさんに話そう。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ