7.夜の狩りとスライム
久しぶりの更新です。亀更新ですが最低月一くらいは更新していきたいと思います。
「いってぇ!またHP1割くらいもってかれた!『スラッシュ』からの『サークルスラッシュ』!」
俺は1人で夜の草原に来ていた。昼は見かけなかった、シャドウキャットという隠密性に長けたモンスターにさっきから奇襲をされてはダメージを食らっている。ちなみにさっきの『サークルスラッシュ』は【長剣Lv5】で覚えたアーツだ。アーツを繋げる技術はチェインと呼ばれていて、アーツ発動後の技後硬直は最後に発動したアーツの分だけになるので隙が出来にくい。しかし、アーツによってはチェイン出来ないものもある。
「あー俺もSP貯まったらムツキちゃんが持ってた【探索】取ろうかな」
スキルは初めに選べる5つ以外はSPを消費して取得する。SPはスキルのレベルが上がるごとに手に入る他に、クエストやイベントの報酬などでも入手できる。ちなみにしばらく狩りを続けた俺のステータスはこうなっている。
マオ Lv.4
種族 デーモン
ステータスポイント:0
str:42(+10) 「+2」【52】
int:42(+10)「+2」
vit:10 【20】
dex:26(+5)
agi:21(+5)
《装備》
初心者の長剣 str+10 【86/100】
錆びたライトアーマー vit+5 【93/100】
チェーンメイル vit+5 【98/100】
《アイテム》
下級HPポーション×3
帰還符×3
グリーンスライムゼリー×56
グリーンスライムの核×7
グリーンスライムの魔核×1
ウルフの毛皮×24
ウルフの牙×11
シャドウキャットの毛皮×6
《スキル》 SP:9
【長剣Lv5】PS
長剣の扱いに補正がかかる。また武器「長剣」を使用時にstr+9%
【闇属性適正Lv3】PS
闇属性魔力が扱えるようになる。
【魔力操作Lv3】AS
体内を流れる魔力の流れを感じ、操作することができるようになる。
【鍛冶師Lv1】PS
鍛冶をする時に補正がかかる。
【速詠唱Lv2】PS
スペルの詠唱時間を短くする。
敵の攻撃はほとんどかわせるのでvitはあげていない。SPは9たまっているが探索を取得するのに必要なSPは10なのでまだ足りない。スキルのレベルがどれか1つ上がれば取得できる。
「ん?レアドロップっぽいアイテムがあるな」
レアドロップとは敵を倒した時に高確率でドロップするアイテムとは別に超低確率でドロップしたり、特殊な倒し方をすることでドロップするアイテムのことである。
【グリーンスライムの魔核】
グリーンスライムの魔核。他のモンスターを倒す事により力を蓄えたグリーンスライムからごく稀にドロップする。スライムゼリーを触媒にすることで、一時的にグリーンスライムを使役状態で召喚する。
「レアドロップだとは思っていたが召喚アイテムか…まぁ、召喚出来るのがスライムだから大した強さじゃないだろうけどな」
ちなみにFWOでは、ボスを除く全ての敵において、倒した時のレアドロップでこのような召喚アイテムが出ることがある。これらのアイテムで召喚されたモンスターは戦闘不能になるか24時間経つと消えてしまう。ただスキル【使役】により、召喚したモンスターと契約すれば、再召喚が可能になり、戦闘不能により消えることもない。また契約したモンスターはプレイヤー同様戦闘を通してレベルを上げることが出来る。
「まぁ、ここぞという時に使えるような強さでもないだろうしちょっと使ってみるかな。あれ?でもこれどうやればいいんだ?スライムゼリーを触媒にするってあるけど…とりあえず近づけてみればいいかな」
俺はグリーンスライムの魔核に召喚の触媒となるスライムゼリーを近づけた。すると、次の瞬間俺の目の前に、今日1日で飽きるほど見てきたグリーンスライムが現れた。
「どうやら使い方はこれでよかったみたいだな。お、マップに表示されるマーカーも緑色になってる」
マップには隠密系のスキルやアイテムで姿を隠していないMOBやプレイヤーが表示される。ちなみに味方は緑、敵対反応を持つものはプレイヤーも含めてすべて赤だ。
「じゃあ、ステータスでも見てみるか」
グリーンスライム Lv.1 【使役】
種族 スライム
ステータスポイント:0
str:4
int:2
vit:3
dex:6
agi:5
《スキル》
【吸収Lv1】PS
自身のレベル+スキルレベル以上のレベルの敵を己の力のみで倒した時、相手の1番高いステータスを自身と相手のレベル差の分だけ奪う。
「…え?」
俺は言葉を失った。ステータスは想像通りだったとして、問題はスキルだ。かなり強い制限がかかってはいるが、倒した敵のステータスを奪うとかチート以外の何ものでもない。
「どうしよう…1日で消えるっていうけど、それはもったいないよな。【使役】スキル取ろうか…でも、必要SPが9なんだよなぁ…ギリギリ足りるけどしばらく【探索】取れなくなるし…」
ーーー
「よし、決めた!やっぱり【使役】取得しよう!」
俺は5分ほど悩んだが【使役】を取得することにした。
マオ Lv.4
種族 デーモン
ステータスポイント:0
str:42(+10) 「+2」【52】
int:42(+10)「+2」
vit:10 【20】
dex:26(+5)
agi:21(+5)
《装備》
初心者の長剣 str+10 【86/100】
錆びたライトアーマー vit+5 【93/100】
チェーンメイル vit+5 【98/100】
《アイテム》
下級HPポーション×3
帰還符×3
グリーンスライムゼリー×46
グリーンスライムの核×7
ウルフの毛皮×24
ウルフの牙×11
シャドウキャットの毛皮×6
《スキル》 SP:9
【長剣Lv5】PS
長剣の扱いに補正がかかる。また武器「長剣」を使用時にstr+9%
【闇属性適正Lv3】PS
闇属性魔力が扱えるようになる。
【魔力操作Lv3】PS/AS
体内を流れる魔力の流れを感じ、操作することができるようになる。
【鍛冶師Lv1】PS
鍛冶をする時に補正がかかる。
【速詠唱Lv2】PS
スペルの詠唱時間を短くする。
【使役Lv1】PS
初期契約モンスターを除いて、スキルレベルが10上がることに契約出来るモンスターの数が1増える。また、契約モンスターとの大まかな意思疎通が可能となる。
「さて、とりあえずこいつと契約するか。でも、契約ってどうすればいいんだ?ありきたりなのは触れるとかかな…」
俺はゆっくりとスライムに触れてみる。もっと柔らかいかと思っていたが、意外と弾力がありスベスベでひんやりとしている。しばらく俺がその感触に夢中になりスライムを触り続けていると、突然スライムから俺に何かが流れ込んでくる気がした。
「う…今のはなんだ? 「モンスターとの契約に成功しました。名前をつけてください」 あぁ、なるほど。今のが契約が完了した合図だったのか。それにしても契約の条件がいまいちわからなかったぞ?まぁ、それは置いといて名前か…ぴょん吉とか『ドゴッ!』いってぇぇぇ!!そんなに嫌だったのか!?じゃあスラリn『ドゴッ!』いってぇぇぇ!じゃあ次は…」
俺が竜を探求する某ゲームに出てきそうなスライムの名前を言おうとしたら、言い切る前に体当たりを食らった。その後スライムに体当たりを食らうこと6回。どうやら一応は納得してくれたらしく彼(彼女?まずスライムに性別があるのか知らないけど)の名前はこうなった。
アクア Lv.1 【契約】
種族 グリーンスライム
ステータスポイント:0
str:4
int:2
vit:3
dex:6
agi:5
《スキル》
【吸収Lv1】PS
自身のレベル+スキルレベル以上のレベルの敵を己の力のみで倒した時、相手の1番高いステータスを自身と相手のレベル差の分だけ奪う。
うん、なんか無難な感じだね。いや、こいつも他の名前よりマシか、って感じのこと思ってるのが伝わってきたんだけどね。【使役】スキルの意思疎通ってこれのことだろうな…微妙に嬉しくない。
「さてと、名前もつけたことだしアクアがどんな風に戦うのか試しに行くか」
俺はもう少し夜の狩りを続けることにした。
FWOでは痛覚が現実の十分の一くらいの強さで再現されています。主人公は紙防御なのでスライムの体当たりでもまともにくらえば少し痛いです。
※2016/6/3
【吸収Lv1】PS
自身のレベル+スキルレベルよりレベルの高い敵を己の力のみで倒した時、相手の1番高いステータスを1奪う。
このスキルの効果を
【吸収Lv1】PS
自身のレベル+スキルレベル以上のレベルの敵を己の力のみで倒した時、相手の1番高いステータスを自身と相手のレベル差の分だけ奪う。
に変更しました。