大切なこと、3つ。-簡単だけれど、難しい-
幸せって、何だろう
平和って、何だろう
生きているって、何だろう
幼い僕たちはまだ分からないけれど、
大人は言う
"お前たちは幸せ"だと
でも例えば、ブラジルの子たちは、ボロボロのサッカーボールを毎日追いかけて、笑顔だ
ビルの街に閉じ込められた僕たちはどうだろう
心から、笑えてるだろうか?
物質の檻に、閉ざされた心
みんな、同じように乾いた笑い
寂しい、笑い声だ
大人は言う、
"平和な時代になった"と
そうだ、確かに何十年も昔みたいに、僕たちの街で戦争はない
だけど、どんな共同体のなかでも、争いはある
身体も心も炎に焼かれて、苦しみを訴える子供達がいる
冷たい画面の中で、孤独にさらされる子供達がいる
親の愛を知らない、子供達がいる
そんな時代を、平和と言えるだろうか
大人は言う、"ちゃんと生きろ"と
生きているってなんだろう
生きるって、なんだろう
アフリカの子供達は、何時間もかけて学校に行く
親のために、一生懸命働く
1日1日を、生きるか死ぬか分からない中で、精一杯生きている
僕たちは、毎日電車に揺られて学校に行く
頑張って友達に話を合わせる
授業直前に、忘れていた予習を必死にする
先生に指名されて、恥をかく
部活に出て、一生懸命練習する
できないところは、居残って練習する
家に帰れば、メールが届く
"既読無視"はできないから、必死にメールを返す
僕たちも、"生きる"か"死ぬ"かの中で、精一杯生きている
1人1人、違う幸せ、違う平和、違う生き方がある