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短編集  作者: あまやま 想
檻と鎖
19/21

檻と鎖②

それを人間の一方的な都合で、犬やネコを勝手に餌付けして、束縛および監禁している。勝手に家族の一員と称して...。または生きたぬいぐるみとして...。


また、文明社会に動物の箱庭を作り、勝手に動物園や水族園などと称している。野生を奪われた動物たちは定期的に与えられるエサを食べて、檻から出ることをとうの昔に諦めたのか退屈そうに檻の前にきた人間達を観察している。


退屈と絶望を飼いならした動物たちをアマゾンやサハラなどの大自然に送り返せたら、どんなに楽しいだろうか。家族やぬいぐるみを失った人の喪失感は拭えないし、窃盗などの罪に問われることは間違いない。それでも許されるのであればぜひとも実行したい。


まあ、実際のところは万が一そのようなことが実現できても、一度人間に飼いならされた動物たちは自分でエサを狩ることさえできずに餓死してしまうらしい。もしくは身を守るすべもないので他の動物の餌食になる模様...。


犬やネコのように、文明社会に依存しながら生ゴミをあさって生きていくことができる動物はまだ幸福なのかもしれない。もちろん、人の手にかかった犬やネコも完全な大自然ではまず生きていけない。


つまり、一度人間の手にかかった動物は、自然に返るなんて都合の良い選択肢はない。だから、安らかに生を全うするその日まで責任を持って飼わなくてはいけない。軽い気持ちで動物を飼うのはもっての他である。


少なくても動物の半生における自由と自活能力を奪っているのだから、飼う以上はきちんとエサを与え、何不自由のない生活を補償するのは当然だろう。

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