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短編集  作者: あまやま 想
檻と鎖
18/21

檻と鎖①

この世にあるあらゆる檻と鎖を破壊できたらどんなに良い事か…。


動物園で獰猛さを奪われたライオン。

水族館で自由を奪われたイルカ。

大きな家で鎖に縛られた犬。


雨風防げる家と満足すぎるほど与えられるエサが与えられる。しかし、本来野生で自由気ままに暮らしていた動物たちを自由を奪い、人間の身勝手さで監禁と束縛している事実は変わらない。


同じ事を人間にすれば、監禁や誘拐などの罪に問われるのに、動物であると言うだけで許されるというのは個人的には納得いかない。


唯一許せるとしたら、ネコの放し飼いである。あれは檻や鎖で縛られる事なく、ネコの自由意志による行動が許されている。外に行きたくなれば勝手に外へ行けるし、帰りたくなれば寝床やエサを求めて帰ることができる。


もし、ネコが帰ることを嫌がれば、ネコはその家に帰らずに新しい飼い主を探す事も、人間不信になって野生に帰ることも許されている。ネコにはまだ自由が許されているからまだマシだ。


それに引き換え、犬はそうはいかない。まず放し飼いは不可能である。小型犬は室内に囲われ、中型犬より大きいものは首輪と鎖につながれて狭い庭で飼われることになる。


あわよくば、大嫌いな飼い主から逃げる事ができても、保健所の人間が野良犬をすぐに捕まえてしまう。保護と称して、勝手に監禁および束縛の上、安楽死させられる。


そもそも人間と動物は暮らす世界が全く違う。人間が文明に頼らずに大自然で暮らす事ができないように、動物を文明社会に引きずり込み事はできないのだ。

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