表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/24

☆8.悪夢

「高梨!」

と先輩があたしを呼ぶ声がかすかに聞こえた。

そして、幸子のニヤッと笑った顔が見えた気がする。

あれ…。ここどこ?

何もない。真っ暗。

あ…。あそこにいるのは…。先輩…?

「先輩!先輩!」

先輩は振り向いてくれた。

「先輩…。ここどこですか?」

すると先輩は

「俺、山根と付き合う」

え。うそ幸子とー。

「やだ。やだよ。先輩」

「高梨?!」

ハッと目が覚める。

「深奈ちゃ…ん。さっきは私が悪かったぁ。ごめんなさい」

と、幸子があやまる。なに言ってんの。こいつ。どうせ演技なんだろ。と心で呟く。

「ゴメン。さっきは。俺、何も知らないのに。あんなこと…」

先輩はあやまってくれた。

あたしは

「いいえ」

と返事をする。

「あ…の。先輩、私、女子バスケットボール部に入りたいんですけど。今日は行く気になれなくて…」

と幸子は先輩に話しかける。

「あー。じゃあ、部長に言っとく」

先輩は、優しい。

あたしは優しい先輩に惚れた。

だけど、先輩。

先輩は皆に優しいんだね。

二人は楽しそうに話してる。

あたしだけ、仲間外れ。

もうヤダ。

「あ…。ありがとうございました。先輩。幸子も。なんともないので帰ります」

二人きりになるのは嫌だ。

でも、ずっとあそこにいるのは辛い。

だいたい、さっきの夢はなんだったの?

これからはこうなる。という神様のお告げ?それとも、幸子が魔法を…?

そういえば、あった気がする。

『人に悪夢を見させる呪文』

というのが。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ