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☆3.返せない、その理由

「どーしよ」

「図書館に行って聞きな」

「分かった」

「今日部活でしょ」


「そうだよ」

「部活が終る頃には図書館は終ってるから、土曜日行きな」


「うん、行ってみるよ」

「頑張れ!」

土曜日―――

「あ、あの。この本返したいんですけど」

と言い、図書館の人に本を見せた。

「ムリです」

「なんでですか!困ります!」

「その本を返されるとこっちも困るんです!」

とその人が怒鳴った。

「声大きいですよ」

「あ、ごめんなさい」

「あっちの人がいない所にしましょう」

「そ、そうですね」


あたし達は人のいない所に移動した。

図書館の人って呼びにくいから名前教えてもらいたいな。

「あの…」

「はい?」

「名前教えてください。図書館の人じゃ呼びにくいので」

「天沢です。そちらは?」

「高梨です」

「これから言うことを絶対に誰にも言わないでください」

「分かりました」

「高梨さん、ギャーとか叫ばないでくださいね」

「分かりました。まぁ、ここ図書館ですし、大きい声出しませんよ」


「私がこの話を聞いたとき、きゃーって叫びましたもん」

「はは。あたしは大丈夫だと思います」

「20年くらい前に幸子という女の子がいたんです。その女の子はその魔法の本を持っていました。でもある日その女の子、幸子は何者かに殺されてしまいました。それで魔法の本を嫌がって誰ももらおうとしなかったのです。そこで魔法系の本があるこの図書館にその本が来たんです。その頃働いてた人がもらったらしいです」


「そうなんですか…」

「あと何か聞きたいことあります?」

「はい…」

あたしは本がなぜ喋るのか聞いてみようと思った。

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