☆22.あたしのせいで幸子が
「な・な・尚人と!」
何さ、何さ。尚人とって、緊張して間違えるな!あたし!
「はぁ・・・」
あきれてる?!
「どうしたの?なんか、ついてる?それか話しとか」
「ん・・・まぁ、そんな感じだよ。聞きたい事があってさ。さっきの・・・」
なんか、言いにくいよ。凄く。これじゃあ、尚人が悪者みたい。でも、さっきはあたしを守ってくれたわけでしょ?やっぱ失礼かなぁ。
「ううん。なんでもないよ!」
あたしは、もう忘れよう!と自分にいい聞かせていた。
「性格×(だめ)のことか?」
あたしは黙って頷いた。
「高梨さ、幸子に先輩を取られて怒ってたろ?あれなぁ、高梨のことを想って幸子は告ったんだ」
あたしは気になり、声が聞こえた方に行ってみた。
すると、そこには、幸子と先輩がいた。
誰も通らないような、
暗い、
細い道。
幸子は、先輩から暴力を受けていた。
男→女の暴力なんて、有り得ないと思った。
幸子は、本当に、
あたしの為に――・・・。
実は先輩は・・悪だったのです。それから、深奈を守ってくれた幸子。幸子はいいやつなんですよ。