☆20.会ってしまった・・
「あ〜なんで、こんな恥ずかしいこと大声で言ってんだろ。俺」
いや・・・。
嬉しかったんだけど。
「あの・・その・・結構嬉しかったんだけど。ダメかな・・・?」
「いや・・別に、悪くはないよ?そうだ!あれなら、いけるだろ!」
メリーゴーランド。それは、どの遊園地にも存在する。グルグル回る乗り物。それが、今、あたしたちの目の前にある――・・・。
「うん。そうだね!乗ろう!」
入口の前に並んでたら、女の子の声がした。
「深奈ちゃん?!」
幸子に似ていた。
気のせいだろうと思い、尚人と話していると・・・。
「おい。高梨だろ!無視すんなよ」
この声は・・・。
坂井先輩?!?!?
あたしはすぐに後ろを振り向いた。
「やっぱり!!坂井先輩だ!お久しぶりです」
「お久しぶりです。じゃねぇよ。お前、やめんのか?マネ」
「やめたいです。というより、先輩よりも知りたい事があるんです」
「えっ!やめるの!?ふーん。まぁいいや。そうそう、久保君と深奈ちゃんと先輩とあたしでグループデートしよ!」
なんか・・・。幸子がすごく変!!!
変なのはいつもだけど、今日はなんか違う。
「いいよ・・。尚人もいいよね!」
変に逆らって、尚人になんかあったらー・・。
「嫌です!俺は性格×男と猫かぶり女は嫌いだよ!」
あたしたちは、列から外れ、走った。
「なぁ、腹減んない?なんか食お」
「そうだね。いま12:03だよ」
さっき、尚人が言った言葉。
確かに幸子は猫かぶり女だよー?でも、性格×男って・・・。
祝☆★◇◆第二十話◇◆突破!!初めてです!嬉しいです!