☆19.ォエ゛ッ〜
ー当日ーー
「おはよっ!」
「おはよ〜」
そんな感じで二人の一日が始まる。
「なぁ、これ乗ろうぜ!前乗ったら楽しかったんだ」
久保がそう言って指差したのは…。
『超最強!グルン』
グルンってなんだよー!
超最強ってなにがだよー!
ある意味コワッ!!!
「まいいや。乗ろう。あんま、こんでないしね」
こんでないのは・・・。コワくないからだね。あの行列のジェットコースターは、すんげぇこわいんだ!きっと。
その考えは逆だった。
話していたら、あっという間に順番が回ってきた。
あ゛ー!なんかドキドキするぅ!
なんか、1番後ろだし。1番後ろって1番怖いんじゃ・・・
ジリジリリリ
発車!!!
あれ・・・?
なんか逆さまに・・・。
「ギィヤァーー」
+ + +
「ォエ゛ッ〜」
「ごめんっ!大丈夫?!無理に乗らなくても良かったのに・・・」
なんで??
あたし、吐いたんだよ?!?!
他人のこんな姿を見て、気持ち悪いと思わないの??
どうして
逃げないの
「き・・気持ち悪い??」
「はぁ??何言ってんだよ。今、お前が嫌な思いしたんだろ!」
「違う・・・他人のこんな姿を見て、気持ち悪いと思わないの?逃げても怒らないよ?」
久保はあたしを睨み、
「バッカヤロー!お前が心配でしょうがないんだよ!」
久保・・・。
ううん。尚人・・。