☆17.公園に三人
「ぁんたって頭いい☆★あたしはホントに殺すよ♪」
やばい・・・・・・。こいつなら、まじで殺る。
「高梨さん・・・。大丈夫ですか?うちに来ます?」
「死にたいって思わなければ大丈夫ですって〜」
口で言ってることと、心の中は真逆だ。
何も知らずにこの本を手にした、あたしに・・・逃げ場はない。
遅かった。気付くのが。ちゃんと内容を読んでれば・・・。
幸子も誰も悪くない。悪いのはあたしだ。「高梨・・・・・・?」
はっ?誰かあたしの名前を呼んだ??天沢さんは《高梨さん》で、悪魔??は《あんた》だから、高梨って呼ばないよね・・・。
「おいっ!高梨だろ。無視すんなよ!」
この声は・・・久保?!
振り向くと、やっぱり久保だ。
「なんだよ。そのやっぱり。っていう顔は」
久保は、悪魔??が見えないのね。良かった、良かった。
「知り合いなんですか・・・?尚人と・・・」
「えっ??しってるんですか?久保のこと」
えっと・・・。まず、年齢的に親子は有り得なくて、じゃあ姉と弟だ!親が離婚して・・・。
「あっ!もしかして、尚人のメールで言ってた好きな子って・・・」
「この子だよ」
あ゛〜〜?メール??他人のあたしにはさっぱり分からん!
「あの〜。よく分からないんですが」
恋人同士だったりして。
「あたしと尚人は姉弟の関係。でも・・・。二年前に・・親が離婚して、はなれて暮らしてるの。だから、名字も違ってね」
そんな話があったんだ・・・。さっきのあたしの考え当たってるし。
「ま、弟をヨロシクお願いします!尚人!頑張れ」
沈黙――・・。
久保、なんかしゃべってくれないかなぁ。
「返事そろそろくれない?高梨が付き合う気があるなら、俺のコト嫌いでもいい」
え――・・・。
最近.短編を投稿してみました。『オレの『恋人』を盗むy』です。読んでください☆★