☆16.【注意すること】
悪魔なのかな・・・・、それとも只のコスプレ好きの美少女???先生にも見えたなら、関係する人に見えるってことね・・・。
なら、『魔法の本』に関係する図書館の人、天沢さんは・・・?見えるはずだよね。
+ + +
真っ先に家に帰った。部活はサボった。他のマネもいるし。
携帯の電話帳をすぐ開いた。なんか、全然天沢さんにあってないなぁ。
電話してみよう。
プルルルルル
『もしもし。天沢さんですか?』
『はい・・そうですけど・・・って高梨さんっ?!』
『久しぶりです』
『ですね〜。で用件は?』
『とにかく今すぐ、七草公園に行ってください』
『わ・・分かりました』
10分くらいたって、天沢さんが来た。
「いきなり呼び出したりして〜。何の用ですかぁ」
「ちょっと待ってください。あんたぁ!!いるんでしょ。出てきなよ。天沢さんもきっと見える!!」
また、あの黒羽根の美少女が現れた。
「やっほー♪呼んだぁ?」
あたしは天沢さんの肩をポンッと軽く叩き、
「黒羽根の女の子みえます?」
と言って、あたしは木の上のほうを指さした。
「魔法の本・・持ってますか・・・?」
「はい・・・」
見えたみたい。でも、なんで何もあたしに聞かないの?!
前から知ってたからかな・・・・・。
あたしは天沢さんに本を渡した。
「ここを見てください」
天沢さんは目次のページの下を指さした。
「ここを読んでみてください。声を出さなくていいです」
【注意すること。】
□■□■この本を自分の物にしてから、何週間かたつと、黒羽根の女の子が見えるようになります。悪魔のような。でも、悪魔ではなく死にたいと心から思ってる人間の命をもらっていく、人。だから、命を取られないように注意すること■□■□
「・・意味わかりましたか?」
つまり・・・。この本の持ち主には、やなことが起きるとでもいいたいのか・・?
「そうだよ☆」
そうか・・。この悪魔みたいな女の子は、あたしの命を狙ってる。
「舞台は未来なんですか?」
よく聞かれるので答えます。舞台は今です。説明しなくてごめんなさい。