☆15.黒羽根の美少女
「あぁーそうですかぁ。うざくて結構、それにあたしは説教するきないし。聞きたいだけ」
ガタンッガラガラ
幸子は大きな音を立て、席を立ち、教室を出て何処かへ行った。
「おい山根っ!何処へ行くんだ?授業はまだ・・・」
先生が止めに入った。
「うっせぇ!クソジジイ」
という声が教室に聞こえて、皆びっくりしてた。
『なぁー。山根ってもっと言葉使いよかったよなぁ〜』
『うん。可愛かったのにな』
なんか違う。絶対幸子じゃない。可愛いのが、ホンモノの幸子だよ。
ヒラヒラ・・・
一枚の黒い羽根が、あたしの机の上に落ちてきた。あたしの席は真ん中で、カラスの羽根が落ちるなんてありえないし、窓はあいてない。
上を見てみると、背中に黒い羽根のある、とても綺麗な美少女がいた・・・。
「アタシが犯人♪」
犯人?!?!
なんのだよってつっこみたかった。
「なんの・・」
とあたしが言いかけると
「あんたならワカルよ」
という言葉だけを残して、消えていった。また黒い一枚の羽根を落として・・・・。
「ちょっと待ってて」
といい、先生は急に何処かへ行った。
『なんで急にィ〜』
と皆は言っているが、あたしだけには分かった。
幸子を探しにいった。
「アタシが見えたね。だって、幸子の親友の親だもん」
もう姿は見せないみたいだ。声だけ。
ということは・・・。
『アタシが犯人』って言う、意味は・・・。アタシが幸子を殺したって意味で、親友に言いたいことがあって・・・。
「ちっちっちっ!少しだけ違う。正確には殺したのはし・ん・ゆ・う」
えぇ゛〜。
じゃあ、親友が刺したの?
「だかぁーら!もうホントに鈍すぎ。短くまとめるから、よく聞いてね☆」
「ホーイ」
と適当に返事をした。
「親友に酷い言葉を言われて、死にたいって幸子は言ってたの。ホントに死にたいの?って聞いたら、うん。って言ったから殺してあげたの」
「アンタは誰?!」
聞いてみたら、返事は来なかった。
あんたならワカルよってか?