☆14.?考え?
あたしは、急いで席についた。足はひっかけられなかった。
もしかして、ばれた?
「したよ。穂奈美ちゃんのいうとおりに」
と穂奈美ちゃんの耳元でいった。
「ハハッ…。あんたには、負けたわ」
はぁ?負けたわ?
みんなが顔を見合わせた。
「せーの!ドッキリ大成功」
ドドドドッキリ?
先生も一緒に笑ってた。なんなんだ。このクラスは…。
「あんたもしかして忘れてんでしょ」
「うーんと…あっ!誕生日」
そういやぁ他の人の時もやったっけ。
「あたしンときなんて、あんた1番楽しそうだったくせに忘れたのかよっ〜」
「あははぁ、ゴメンゴメン」
この...いじめ?はドッキリでよかったとしても、幸子は…?幸子はいったい、何を考えてんだろ。この事はめでたいとして…。
先輩との事は?しかも、さっきどさくさにまぎれて久保が〜。あたしのこと、…好きって言ってた。
幸子に聞きたい。
何を考えてるのか.何がしたいのか。
なんで急にコロッと性格が変わってしまったのか。最初の頃は好きだったのになぁ。
ん?じゃあ教室にはってあった、あの写真は?ドッキリだったよね!?
「穂奈美ちゃんっ!」
「どうしたの?」
「写真は?!」
「幸子じゃないの」
幸子…。自分でばらしたの?ーー聞こう。なんでこんな事するのか。
「幸子っ!!」
幸子はそっとこっちへ振り向く。
「な〜に。深奈ちゃん」
「聞きたいんだけどさぁ!」
あたしは思ってることを全てぶつけよう。そう思った。
「あ〜。説教するつもり?そういうのやめてくんない?」
「先輩との事を聞きたいんだけどさ」
「付き合ってるけど。てゆーかまじウザイっ!」
ブチッ
あたしのなにかがブチ切れた。
もー!幸子は謎・謎・謎ですよね...。私も頭こんがらっちゃって、大変ですよ。
『*クローバー*』も読んでくださいっっ!