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☆11.目撃者

ーー翌日

学校に行くと何故かうちのクラスだけがうるさい。幸子は

「忙しいの」

と言って、先に家を出た。なんか怪しい…。

「深奈っ!!!」

クラスの誰かがあたしの名前を大声で呼ぶ。

「本当の事言ってよね!」

穂奈美ちゃんが言う。

「皆して何さ〜?」

穂奈美ちゃんがあたしの前に写真を差し出す。

「これはどういう事なのォ!説明しなァ!」

皆が声を揃えて言った。

“これ”とは幸子とあたしが住んでることで、写真にはドアを開けているところが写っていた。

「な…んで」

幸子は確かに一緒にいた。カメラなんて持ってなかったし…。じゃあ誰がやったの?

「これはあたし達がついてって撮ったものじゃない。ただなんだか知りたいだけ」

穂奈美ちゃんはそう言って慰めてくれた。

「その写真は…誰が?」

「黒板に、あの文字とこの写真が…」

あたしは黒板を見てみた。するとこんな文字が書かれていた。

『山根幸子と高梨深奈は一緒に住んでる!まちがいない!これで高梨は終りだ!』

何が終りなの…?!

「ちゃんと目撃者がいるんだか…」

「バカァ!」

その男子の言葉は穂奈美ちゃんが止めた。

目撃者…。じゃあその人が写真を…。

「でさぁ。話ずれてるよぉー。高梨、一緒に住んでるのかはっきりしろよぉ!」

さっきの男子だ。

「住んでる…よ。一緒に…。でも…お母さんが勝手に…」

あたしは必死だった。

「うわっー。お前…最低だな」

えぇ?どうして?

「なんで?って顔してるな」

だって何もしてないもん…。

「いつもつるんでた穂奈美にはその事相談してもよかったんじゃねぇか?!」

それは…。昨日、それどころじゃなかったもん。

「おっ。告白してるよー。幸子が」

一人の男子が言った。はぁ?幸子がぁ?

「残念だったね。深奈」

穂奈美ちゃんが窓から外を見て言った。

“残念”?どういう事?

あたしは外を見た瞬間、ぺたんと床に座ってしまった。

更新遅れます!と言ってましたが、早めに更新できました。よかったです。連載小説で初めて10話越えました!

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