☆10.頭のどこかにある気持ち
「ねぇ。何のテレビなの?まさか嘘じゃ…。嘘だったら…」
幸子が言いかけた時、あたしは急いで
「嘘じゃない。でも忘れた」
あたしは嘘をつく。
「大丈夫だよぉ。何もしないから〜」
えっ…。
幸子はあたしの考えてる事、知ってたの?
「嘘ついても分かるよ。私は心読めるもん」
はぁ…?
そんなん普通の人間が出来るわけがない。
あー。そうか。
幸子は普通の人間じゃないんだ。
「あたしは普通のに・ん・げ・ん」
これも読んでる…。
「これ以上私の悪口言ったら…。また魔法使おっと」
幸子の言うことは嘘に聞こえない。あたしは何も言えなくなり、家のドアを開けた。
「おかえりー。あらお友達来たの?」
「う…」
「うん」
と言おうとしたら、幸子があたしの髪を引っ張った。
「実はこの子はね、両親がいなくなってしまって…。見つかるまでここに…」
「いいわよ」
あたしの嘘に母は気づかない。
これからあたしと幸子は同じ家に住んでる。
ということになった。幸子はお母さんの前だとすごくいい子で、きにいられている。
なんかとられたみたいでやだな…。
「深奈、お母さん達を私にとられたみたいでやなんでしょ」
幸子が聞いてきた。
「さぁね」
「ちょっと!深奈、さっちゃんがかわいそうよ!」
なんかもう疲れた。
全部を幸子のせいにして、楽してる。
自分でもあたしには悪いところがあった事くらい分かってる。
分かってるよ。でも、(悪いのは幸子。)という気持ちが頭のどこかにあるの。
更新すこし遅れてしまいましたね!ごめんなさいっm(__)m本当に申し訳ないのですが、また更新遅れるかもです。『君の笑顔★4』を書かなければなりませんので。『君の笑顔』の方もどうぞよろしくお願いします。