表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

心がすこーし軽くなるお話

First Love

掲載日:2026/02/14

彼は幼馴染だった。同じ幼稚園、同じ小学校、同じ中学校だった。

残念ながら、幼稚園では同じクラスになれなかった。でも、母親同士が仲良しだったし、彼にも私にも2個上の兄弟がいたものだから、毎年夏休みには彼のお家で遊ぶことがお決まりになっていた。

いつからかははっきり分からない。どうして恋に落ちたのかも未だに分かっていない。

でも、それでも、私の初恋は幼稚園の時で、その相手は彼だった。

それだけは間違いなく、私の心の中にはっきりとした感覚が残っている。


彼は寡黙でクールな印象だった。目が切れ長で鼻立ちがスラっとした綺麗なお顔。背丈はそんなに高くない。隣に並んでるだけだと、私の弟のような、そんな感じだった気がする。

そんな彼を私はとにかく「かっこいい」と思ったんだ。彼の無口で落ち着いている様子、他の人にはないミステリアスな雰囲気。すべてがかっこよく思えていた。


小学生になって同じクラスになれた時にはすごく嬉しかったことを今でも覚えている。

「隣の席になれないかな?同じグループになれないかな?」と胸を躍らせて過ごしていた。

でも、小学生の頃の詳しい記憶はあんまり頭に残っていない。一緒に自由帳にお絵描きをしたことくらいしか、彼と一緒に過ごした時間としては覚えていないのだ。(この自由帳を覚えているのは、私が未だにその自由帳を大切に保管しているからである(笑))

小学校高学年で彼は一旦転校しないといけなくなった。中学生になったら戻ってくることになっていたものの、私はとても淋しい気持ちだった。それでも私は、彼に自分の気持ちを伝える勇気はなかった。


あっという間に時が過ぎ、中学生になった。

私は彼と同じクラスになれた。私はずっと彼を思い続けていたから、これまた大喜びした。

しかも、彼と同じグループで、一緒に給食を食べたり、一緒に理科の実験をしたりできた。

私は彼を待ち続けて良かったと思った。すごくすごく嬉しかったんだ。

でも、私は伝えられなかった。自分が幼稚園の頃から10年ほども好きだったのに、中学校3年間は私の気持ちを伝えられないままで終わってしまった。


小学生の頃はバレンタインの日にチョコレートを彼に渡していた。義理チョコじゃなく、もちろん本命だ。

手作りで1番綺麗にできたチョコを彼に渡していた。1番見栄えのいいものを彼にあげたんだ。私は彼のことを心から好きだったから。


彼は私にとって特別な存在であり続けた。

片思いで、1人の男性を10年以上も思い続けることなんて、なかなかないことだろう。

それくらい、私の愛は強かったのかもしれない。


彼はきっと元気にしているだろう。大学生になっても、変わらないでいてほしい。

そんなことを思いながら迎えた成人式当日。夜の同窓会で、私は彼と4年ぶりの再会を果たした。私は何かに引き付けられるように、彼に近づいていつの間にか話しかけていた。

彼は相変わらずかっこよかった。大人びていたけれど、変わった様子はあまりなかった。

私は心底ホッとした。彼が変わらずにいてくれて良かった、とても嬉しかった。

同窓会の夜が終わり、成人式の翌日。彼から連絡があった。

「昨日はありがとう。楽しかったよ。」

その連絡から私と彼は会話を続けた。それから何回か2人で会うようにもなったー。


おそらく私にとって、初恋は一生忘れられないものなんだろう。

その恋が叶っても、叶わなかったとしても…。

それくらい輝かしくて、眩しくて、かけがえのない宝物になっているんだ。

あのとき胸に宿った優しいきらめきは、今も私の心の中で静かに揺れ続けている。


ハッピーバレンタインです!毎日頑張っている自分自身へもご褒美のチョコレートをあげてくださいね♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ