第8話:魔術師の証明と聖女の仮説(後編)
「──出来た。よく見とけ。」
テオフィルスが短く言い捨て、再び掌から光が生まれた。その静かな光は一点に収束し、ささくれの縁だけを照らし続ける。今度は暴発しない。
およそ一、二分光を照らし、術を終えたテオフィルスが患部だった指先を私に見せる。本来ささくれだち、術の影響で流血までしていたが──赤い皮膚が見えなくなっている。皮膚が寄って傷口を覆っている……が、その境目は盛り上がり、皮紋までは戻っていない。引っ掛けたらまためくれてしまいそうな心許なさだ。
「治療の神秘の再現……失敗したの?それとも成功?その割には随分と、その……ねえ?」
「……あんたの言いたいことはよーく分かる。まあ、とりあえず聞けよ。」
テオフィルスが今披露した術について説明をはじめる。彼は先行研究と古代語のキーワードから、治療の神秘は『自己治癒力の促進』であると仮定した。それを実現するための魔力とイメージを練り上げて、ささくれに術を繰り返し試した結果は。
「あの論文と同じような体感もあったし、術そのものは成功だ。ただし、再生能力の促進には一定の強さの魔力を長い時間当てる必要があるみたいでな。──俺の魔力量じゃ、このささくれ塞ぐまでがせいぜいだ。」
「でも神官の治療の神秘より随分と威力が弱いんじゃない?」
私の率直な疑問に、テオフィルスは顔色を曇らせることなく頷いた。そして古代語訳文のある語句を順に示す。
「ああ、だから実用には至らなかった。目標が神官の再現に設定されてりゃ間違いなく失敗だろ?……よって、今の術で使わなかったコイツらに何か仕掛けがあるとみた。」
今の実験で使われなかった古代語──『信仰を力に』『拝領』『糧』『燃料』の4つ。テオフィルスはそのうちの『糧』や『燃料』は魔力の練り上げに関係すると予想していたらしいが、だとすれば『練る』と意味が重複するので、冗長になる。アーネストが言っていた『古代語は手順書のように明確』の理屈が通らなくなる。どちらか一方が術者の魔力だとしても、残る一方が何を指しているのかは分からない。『糧』『燃料』については私の翻訳なので、正確性にも不安がある。
「『信仰を力に』ってのはそもそも神官が使うっつー枕詞じゃねえかって無視してた。『拝領』ってのもわからねえ。精霊魔法じゃあるまいし、魔力以外に何か借りてくる術ってのは無いからな。」
「アーネストによれば『信仰を力に』は意訳で、構造上の意味はエネルギー源の宣言。『拝領』は媒介から力を一時的に借りる、『練る』は使用する魔力量の確立……あえてエネルギー源と魔力を区別しているってことは、別物ってこと?」
「魔法のエネルギー源っていったら自分の魔力に決まってんだろ。だとすると、ますます被りが多すぎるんだよなあ……魔力と再生能力の他に、“何かある”。」
魔力以外のエネルギー源、媒介から借りる……この二語は、私が『自動』で業務を実行している際にも発語している可能性が高い。私は腕を組み、今まで行ってきた業務から何かのヒントがなかったかを必死に思い出そうとした。
(結界修復や解呪、治療でも自分の身体以外は使った覚えがないけれど──『祈り』の時、初代聖女像に感じる繋がりのような感覚、もしかしたらあれが“媒介”か“拝領”に繋がるヒントなのかも……?)
私が考え込んでいるうちに席を立ったのか、テオフィルスの姿が見えなくなっていた。そういえばずっと座りっぱなしだったなと、気分転換ついでに私も立ち上がる。外の空気でも吸おうと玄関から外に出ると、井戸の縁に腰掛ける姿を見つけた──が、今まさに刃を肌に当てているではないか。
「なにしてるの!?やめなさい!!!」
状況を認識した瞬間に、信じられないほどの大声で叫んでいた。
その声量にびくりと大きく肩を揺らしたテオフィルスは、刃物を肌から外す。その隙を逃さず近づき、強引にナイフを奪い取って地面に投げ捨てた。
──息が、止まるかと思った。私は今更ながらバクバクと鳴る心臓を押さえて息をつく。急に声を張り上げたせいか喉がひりつく。
「驚かすなよ……しかもすげえうるせえし」
「それはこっちのセリフでしょうが!!あんた一体なにしようとしてたの、危ないでしょ!」
テオフィルスが驚いたのは私の声にだけで、事前の行為を見られたことには何の後ろめたさもなさそうだったのが余計に癇に障った。一体何なんだ、こいつは。一切悪びれた様子もなく、しゃあしゃあと言ってのける。
「さっきの実験で、一回出力上げすぎて血が出ただろ?ささくれだからそうなっちまっただけで、もっとでかい傷ならいけるのか試そうとしてたんだよ。ここなら傷もすぐ洗えるし。」
にわかに身体が怒りにわなわなと震えだし、知らぬ間に握りしめていた拳を逆の手で押しとどめる。怒鳴り散らしたい衝動を三回の深呼吸でなんとか逃がす。今何秒だ?分からない。分からないが、私はなんとか感情の爆発を抑え込むことが出来た。あくまで冷静に、威圧的に……息を整えて、研究狂いの魔術師を厳しく睨みつける。
「──実験のための自傷行為は許可しません。その実験の仮説は口頭で聞きます。今日だけじゃない、今後も一切禁止ですからね?!もし見つけたら即刻契約違反とみなします。」
「なんだよ、いつも成果出せ出せって言うくせに。……まあいいや、口頭説明なら中入ろうぜ。」
……私が聖女ではなく男性の身体に転生してたならば、絶対こいつを数発殴っていただろう。
激しい怒りがようやく通り過ぎると、“仕事のために命を犠牲にする”に近い行為を見たことへの恐れがじわじわと私の腹からせり上がる。
しかし今はまだ、大事な打ち合わせの途中だ。耐えなくては。
私は前世からの悲鳴に見て見ぬ振りをして、テオフィルスに続いて家の中へと戻った。
◇◆◇
「──つまり、一気にドバッと魔力を流したら体の方が処理できなくて血が出た、ってことだ。要は治療の魔法ってのは、怪我の加減に合わせた魔力を保ったまま『自分で体を修復しろ』って信号を一定の時間送り続ける術だ。魔法が一番苦手な魔力の使い方だろ?」
テオフィルス曰く、魔術師の魔法は自分の魔力を練り上げて行使するので、総量を一気に放って現象を起こすことは得意。しかし継続して魔力を放とうとすると回復する暇がないので、効果時間は魔力の総量に依存する。かつ、数多の魔術師の実験を経て、人間の持てる魔力の最大値はある程度測定されている。その値と、今回の術に使用した総魔力量を比較して出る結論は──…
「治療の神秘に使われる魔力は、桁違いの量だ。協会標準の見積もりでも一人分はゆうに超えてる。到底一人で使える術じゃない。」
なるほど、だから魔法の理屈で取り扱うことができずに、『神秘には興味がない』『魔法とは違う』『インチキだ』みたいな決別となるわけか。過去の魔術師達がその結論へ至る流れは理解できるものの、私にはひとつ腑に落ちないことがあった。今回使われなかった、例の二語だ。
「それこそ、『信仰を力に』しているんじゃないの?」
「だから言ってんだろ、信仰を力にしたところで扱える魔力じゃ足りねえんだって。」
「そうじゃなくて……『信仰』そのものが力なんじゃない?自分の魔力だけじゃなくって、外から『拝領』、借りてきてるのかもしれないでしょう。」
パソコンやレコーダーで使う外部メモリみたいに──とは言えなかったが、保存領域を自分の外側に持つことだってあるだろう。私が投げかける素朴な疑問に、テオフィルスは一度は反目してものの、重ねた質問にはふいに真顔になり、また思考の海に潜る。思っていた反応とは違い、もしかして世界にそぐわない発言をしてしまったのかと不安が募る。しかし、ここを解明しなければ私の隠居は夢のまた夢となってしまう。私は祈るように、考えがまとまるのを待った。
「……自分以外の魔力を自分のものとして使えるなんて、やっぱり聞いたことがない。でも、そう考えたら辻褄は合う。」
テオフィルスが重く口を開いた。『辻褄は合う』までで留まっているということは、彼の中でも確証はない。やはり実際の治療の神秘を使っているところを見て、判断材料を集めていくしかないようだ。私は自分の板に今日の実験結果や、討論の結果分かったこと、考えうる可能性などを忘れないようにメモする。
ヘルマンやアメリアから、まだ候補者やヒアリング日程の決定報告はもらっていない。今日のうちに進められることは、あとひとつだ。私は机上に広げたままにしていた辞典を回収して席を立った。
◇◆◇
私は渋るテオフィルスを半ば無理やり連れ出して、今リヒター邸の応接室にいる。突然の訪問で会えたのは、当主であるアーネストの『気軽に訪ねてください』を文字通りに受け取ったという体と、もしかしたら個人的な知り合いであるテオフィルスの存在も影響を及ぼしたのかも知れない。幸い当主は在邸との返答を、先代が伝えてくれた。
──しかし、今はその先代に『ジイさん、まだ生きてたのか』と言い放ったときは、さすがに肝を冷やしたが。
(一度アメリアに預けて徹底的に叱ってもらおうか?......いや、元軍属のヘルマンの方が適役かもしれない。荒くれ者の相手にも慣れていそうだし。)
私がいただいた紅茶を飲みながら、魔術だけでなく無礼も極めていそうな彼を眺めていた。そのうちに、またしても物やら書類の散らばる騒々しい音と共に、当代の歴史の番人──アーネスト・フォン・リヒターが書斎より姿を現した。
「お待たせしました、聖女様──と、テオ!うわあ、久しぶり!!すごい、背も伸びて……どこからどう見ても魔術師だね。」
私の隣にいるテオフィルスを見るや、きらきらと瞳を輝かせる。再会の喜びがすべて顔に出ていて、私さえいなければ飛び跳ねていたかもしれない。アーネストはその飛び抜けた才覚ゆえに当主という立場にいるが、見た目通りの年若い少年なのだと再認識する。対するテオフィルスはというと、なぜか気まずそうに視線を逸らし、取り合わない。
「……お前が小さすぎるんだろ。世辞はいいから、さっさと本題に入れって。」
なんてつれない態度をするんだ。可哀想に、アーネスト少年は見るからに気落ちした表情をして、差し出していた手を引っ込める。“リヒター家の人間の時間を無駄にしてはいけない”と心がけるのはいいが、日々使命に生きる彼らにとってはほんの僅かな余暇も大事にしたいのではないのか?と、私はテオフィルスに言いかけて、言葉を飲み込んだ。──いけない。まだ二人の関係性も分かってないのに部外者が口を出すもんじゃない。そう切り替えて、私は辞典と符砂板を並べ置いた。
「アーネスト卿、お忙しい中ありがとうございます。早速なのですが──治療の神秘の古代語で、どうしても分からない箇所がいくつかありまして。」
明らかに仕事の依頼を示す言葉に、アーネストも知識の番人の振る舞いへと戻る。私が訳した単語の正誤判定とそれ以外の単語より短い語句が何かを尋ねれば、少しだけ考えた後ですらすらと、まるで自動応答のように淀みなく解説していく。
「『糧』と『燃料』はあっています。他の部分は助詞や付属語ですね。整えると……信仰を力に、拝領、練る、糧を燃料に活性を加速させ、巡らせる……といったところでしょうか。」
「文中では、魔力以外の力のようなものは明記されていますか?」
「いいえ。この『練る』はこの一語で魔力を練り上げるという意味があるくらいです。エネルギー源の宣言は別に書かれていますが、『練る』にはかかっていません。でもそうなると……術式って文章としては色々と対象が抜けているのかな、テオはどう思う?」
アーネストもテオフィルス同様に研究者気質なのか、先程の態度などすっかりなかったかのように、専門家には躊躇なく意見を求める。突然話を振られて一瞬怯んだ様子を見せるが、こちらもこちらで、研究においては相手が誰であろうと関係がないようだ。
「今の術式に当てはめれば、イメージさえはっきりしてれば単語がなかろうが発動する。伝える時にわざと歯抜けにして術者をふるいにかけるってのは、魔術師ならよくやる。」
「もしかしたら、魔力の他に『信仰』もエネルギーとしているのではと仮説を立てているのですが、それに似た様子……伝承や、詩や絵などには遺されていましたか?」
私の質問にアーネストは困り顔で頬を掻く。少しだけ言葉を探すように天井を見るが、すぐに眉を下げて答えた。
「教会が遺した資料で『信仰を力に』魔物や悪漢を退治したとか、大病を癒やしたという聖女や大司祭の伝説は枚挙に暇がありませんよ。その言葉がない伝説なんて──それこそ、建国神話くらいです。」
ああ、そりゃそうか……。術式と物語の中のフレーズとでは意味は同じでも役割は違うのか。我ながら恥ずかしい質問をしてしまったと平謝りをする。すぐ隣から人を小馬鹿にするような視線を感じるが、絶対に振り向いてはやらない。
「でも建国神話にも初代聖女は登場してたろ。その神秘だか魔法だかはどう表現されてた?」
「『いとも容易く起こる奇跡の輝き』『聖なる歌声は天を切り裂く』『その声を聞くだけで全ての病が消え失せる』とか……今すぐに思い出せる範囲では、初代聖女様がなにかに祈っている姿は描かれていないはずだよ、神話だってのもあるだろうけど。」
テオフィルスの質問にもアーネストは容易く答えて見せる。彼の言う通り、確かに初代聖女は“神に祈ってはいない”。しかし、神秘と同様になんらかの言葉を発語して奇跡を起こしている──とも読み取れる。初代聖女が使っていた“奇跡の術”は、今の教会の神秘とはまた違うものなのだろうか。代替わりすると共に術が洗練されて、という変化が起きていても何ら不思議ではないが。
とりあえずは治療の神秘の正確な訳が手に入っただけでも、この訪問の価値は十分にあっただろう。文章表現からエネルギー源を探すのは困難を極めそうなので、私はもうひとつの目的へ移る。
「アーネスト卿、今日はもうひとつだけお願いがあるのですが……。」
「はい、なんでしょう?なんなりとおっしゃってください。」
私はその言葉に甘え、テオフィルスにも伝えていなかったもうひとつの依頼をアーネストへ相談した。すなわち──“聖女の”治療の神秘の実演と、単語の聞き取りだ。家の方で、どこか怪我があったり体調が優れない方や、長年の慢性症状に苦しんでいる方がいないかを尋ねた。“空打ち”が出来ないのなら実際に打つしかない。しかし、普段の業務中に行った治療は教会へ報告をしなければならない。黙って市井で試して噂を立てるわけにもいかず、『教会と王宮もむやみに手を出さない』リヒター家を頼ることにしたのだ。この申し出にアーネストは最初は驚きに目を丸くしていたが、好奇心が勝ったのか、快く了承した。
それからほどなくして、アーネストの指示を受けた先代が、一人の幼い少女を連れて応接室へと戻ってきた。動きやすそうな、仕立ての良いショートドレスの端を持ち、ぎこちないながらもしっかりとカーテシーをしてみせた赤毛の少女に、胸が小さく軋む心地がする。私は席を立ち、彼女へ礼を返す。
事前に聞かされた彼女の持つ傷とその逸話は、過酷だった。
劣悪な家庭環境により心だけでなく体をも大きく傷つけられ、ボロボロの状態で捨てられていたところを偶然、先代が通りかかって救いの手を差し伸べた。……本当にそれが救いの手だったのかは私が判断することではない。少なくとも、彼女──マルタ・フォン・リヒターにとってはそうだったに違いない。
マルタへ、先代とアーネストが事情を話してテオフィルスの同席の許可をもらう。マルタは椅子に浅く腰を下ろし、こちらに背中を向けた。
「……ここ、です。」
か細い声。布地が指先で少し下がり、肩甲骨の上に古い火の跡があらわになる。場の空気が静まるのを感じてしまったか、彼女の肩がひとつ小さく震えた。
「……ありがとう。すぐに終わるからね。」
私は小さな白い背中へ掌をかざす。目蓋を伏せると『治療の神秘』がはじまった。唇から古代語が流暢に紡がれ、私の体を巡って掌へと“力”が伝い、光り輝く。その眩しさに目を細めながらもじっと掌の先を見た。火傷の跡だけでなく背中の全面に広がった光の奥で何が起きているか分からない。
──その幼さで背負うには余りある過去ごと、傷を消し去ってしまえたら。
自動で『実行される』一部始終の中で、私ははじめて、ただひたすらに治療業務の成功を祈っていた。やがて光が収束し、体が業務の終了を知覚する。僅かに感じる疲労感をそのままに、傷跡の様子を見れば……火傷の痕はすべて消えていて、“まるではじめから傷などなかったかのような”真新しく、幼子特有のハリのある皮膚へと戻っていた。思わず安堵の息が漏れると、マルタは所在無げに背中を見ようとする。先代が彼女の背を映すように鏡を構えてやると、驚きのあまり飛び上がり、椅子から転げ落ちてしまった。そして、堰を切ったように大声で泣きはじめたのだった。
私は彼女の傍にしゃがみ、治療のために下げられた布地を整え──そっと抱き締めた。記憶までは消せないけれど、せめて思い出す瞬間が減りますように、そう願いを込めて。
◇◆◇
テオフィルスによる“聖女の”治療の神秘の分析はこうだった。『神官の治療の神秘とは違う術式の可能性が高い』『傷跡は自己治癒能力の促進では消えないのではないか』……『なんでいきなり聖女のを使ったのか、先に神官の方を試してからでよかったのに』、最後の指摘は言われてみれば確かにそっちの方が合理的だった。でも、思いつかなかったしその場で言われなかったから仕方がない。テオフィルスには近いうちに神官の治療の神秘を見せなければ、先には進めない。
アーネストによる聞き取り翻訳の方は『おおよそ聞き取れたが、古代語に特に詳しい者と精査をしたいから待ってほしい』と相成った。リヒター家の仕事を増やしてしまうことにはなったが、こればかりはリヒター家をして、他に頼む先がない。
ひとまず、今日できることはやりきった。
リヒター邸から出てテオフィルスの研究室へ帰り着く頃には、すっかり日が傾いていた。迎えの馬車を待つ間にアーネストとの関係を聞いてみようかと思っていたが、首を長くして待ってくれていたアメリアとヘルマンを前にした瞬間、興味よりも終業へ天秤はがくりと傾いた。またテオフィルスを伴ってアーネストに会う機会はあるだろうから、その時にでも聞けばいい。
業務もして、頭も使って、感情も揺さぶられ。いつも以上に長い一日になり、疲れ切ってしまっていた私は、馬車に揺られながら強烈な眠気に襲われる。
二人の声が遠く、内容が届かない。車窓から見える夜の町並み、帰宅を急ぐ住民の姿をうつらうつらと眺めながら──さながら退勤の電車でしたように、眠りこけてしまったのだった。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
神秘に使われる「信仰の力」について仮説が立てられる回でした。
次話でもじりじりと解明に向けて動いていきます。
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