脱！悪役令嬢を目指すシャルル様は異世界無双で『おーっほっほっほっ‼︎』
第1章：転生したら悪役令嬢！？
高峰沙那は、前世で貧乏のどん底を味わった27歳の女性だった。借金取りに追われ、空腹で腹を鳴らし、「貧乏神」と嘲笑される人生。冷たいアスファルトの上で息を引き取る瞬間、彼女は叫んだ。
「来世はぜってぇ見返してやる！ 豪華絢爛、誰にもバカにされない人生を…！」
願いは叶った――いや、叶いすぎた。
目を開けると、豪華な天蓋付きのベッド。鏡には金髪の巻き髪、エメラルドグリーンの瞳、完璧な美貌を持つ少女が映る。彼女はシャルル・フォン・ルクセンベール、16歳。異世界「アルテミシア」の名門貴族ルクセンベール家の令嬢で、第一王子レオンハルトの婚約者。
誰が見ても勝ち組転生者！...のはずだった。
偶然にも図書館で発見した「予言書」に衝撃の事実が書かれておりシャルルの表情は一変する。
シャルルは聖女候補アンジェリカを妬み、妨害した末に【処刑される悪役令嬢の運命】だった！ しかも、目の前に謎のウィンドウがポップアップする。
【悪役カウンター：解禁！】
悪役ptが貯まると【死亡フラグ】が発動！
現在の悪役pt：0/100
「ふぁ！？ 何これ！？ 私が悪役令嬢！？ しかも死にますの！？ 転生したのにまた死ぬだなんて冗談じゃありませんわ！」
シャルルは扇子を握り潰し、決意。だが、彼女の高飛車な性格と悪役令嬢の設定が、勝手にド派手な行動を引き起こすのだった。
第2章：善人の道は険しいですわ！
翌日、シャルルはルクセンベール家の豪華馬車で「聖フローランス魔法学園」に到着。アンジェリカとレオンハルトに会い、「悪役令嬢にならぬよう妬まず、優しくして運命を変えますわ！」と心に誓う。
アンジェリカが「シャルル様、ごきげんよう！」と微笑むと、シャルルは「ふふ、ごきげんよう！ あなた、可愛らしいですわね！」と返そうとしたが、つい扇子をパタパタ。「あら貧相な顔立ちね！私の顔面偏差値には遠く及びませんわよ！ おーっほっほっほっ‼︎」
【悪役pt＋10！ 警告：死亡フラグの兆し】
（ヒェッ、なぜ！？ 優しくしたかったのに！）シャルルは内心焦る。どうやら、悪役令嬢の設定が勝手に高慢な態度を引き出し、悪役ptを貯めてしまうらしい。
授業では、シャルルが炎魔法で教室を照らし、皆を助けようとする。「これぞルクセンベール家の力！ 凡人には真似できませんわ！ おーっほっほっほっ！！」
【悪役pt＋30！ 現在の悪役pt：40/100】
死亡フラグ：【高慢な態度】検知！
「くっ、善人になるのは難しいですわ！...というかptの上がり方に悪意がありますわ！」と内心毒づくシャルル。そこに、学園の不良貴族グループ「ブラックローズ団」のリーダー、クロードが絡んでくる。「シャルル、てめえの態度、気に入らねえなぁ！」
「ほぉ？ 私に嫉妬ですの？ 程度の低い魔法しか扱えず、貴族にも見えないドブネズミ風情が私にチューチュー話かけないでくださる？？この学園にはネズミ獲りの猫は居ないのかしらぁー？？？」扇子をバチン！と閉じ、高笑い。「おーっほっほっほっ‼︎」
（だあぁぁぁ！ こんなはずじゃないのにいぃぃ！！）
【悪役pt＋60！ 現在の悪役pt：100/100】
死亡フラグ：【敵対心の増幅】検知！
ぶちギレたクロードが火炎魔法で攻撃してきた瞬間、ウィンドウが光る！
【悪役pt100到達！ 死亡フラグ発動：【不良貴族の逆襲】】
「ひゅ、これで私死にますの！？ こんな終わり方したくありませんわ！」と困惑するシャルルだが、間一髪クロードの攻撃を避け、近くに立て掛けてあったバットを手に。「ふんぬわらばあぁぁぁ！！！」牛を素手で倒すかの如く力強いフルスイングで魔法をクロードの顔へ弾き返しノックアウトした！
【死亡フラグ回避！ 悪役ptリセット：0/100】
「ふふ、これで一件落着ですわ！」とポーズを決めるが、内心（あ、危なかったぁ...）と冷汗。
第3章：魔法演舞祭で輝きすぎたかしら？
学園の「魔法演舞祭」で、シャルルはアンジェリカと協力し、平和なイベントを目指す。「ここで善行を積んで、死亡フラグを遠ざけますわ！」と意気込むが、ステージに立つと悪役令嬢の血が騒ぐ。
「みなさん！ ルクセンベール家の輝きで、この廃れた祭りを盛り上げてみせますわ！ おーっほっほっほっ‼︎」
【悪役pt＋20！ 現在の悪役pt：20/100】
死亡フラグ：【観客の反感】の可能性
（しまった！ 控えめに、ですわ！）と焦るシャルル。だが、彼女の魔法で炎と光の鳳凰が空を舞う。観客は大興奮し、アンジェリカも「シャルル様、最高です！」と拍手。
「私にかかればこんなもんですわ！」
【悪役pt＋20！ 現在の悪役pt：20/100】
（ふふ、これで善人ポイントも貯まったかしら？）と期待するが、ウィンドウは無情。「【悪役pt＋20！】 なぜですの！？」どうやら、派手なパフォーマンスは悪役ptを増やしてしまうらしい...。
第4章：街で正義のヒーローになりますわよ！
街で買い物中、盗賊団が市場を襲撃。シャルルは民衆を守る善行で死亡フラグを回避しようと立ち上がるが、つい「見てごらんなさい！貧乏人が残飯を漁ってますわ！滑稽ですわね！ おーっほっほっほ‼︎」
【悪役pt＋80！ 現在の悪役pt：100/100】
死亡フラグ：【民衆からの反感】の兆し
盗賊のリーダーが襲いかかると、ウィンドウが光る！
悪役pt100到達！ 死亡フラグ発動：【盗賊の報復】
「唐突すぎますわ！」と嘆くシャルルだが、民衆を守るため、市場の武器屋から鎖鎌を拝借！「その程度では私には勝てませんわよ！おーっほっほっほっ‼︎」
武器を弾き、鎖で動きを封じ、盗賊団を撃退した！
【死亡フラグ回避！ 悪役ptリセット：0/100】
（うへぇ、こんなんじゃ身が持ちませんわ...）
民衆が「シャルル様、かっこいい！」と大盛り上がり。シャルルは「ふふ、これぞ善人の輝きですわ！」と満足するが、内心「このシステム、絶対私をからかってますわ！」と苛立つ。
第5章：黒幕の登場ですわ！
その夜、大舞踏会で王位争いの隙を突かれ、第二王子ヴィクターが悪魔に取り憑かれ、アンジェリカを人質となる事態に！「貴様の傲慢さ、人間にしておくには勿体無い！」と悪魔が哄笑すると、シャルルは扇子を振って高笑い。「傲慢？ それが私のウリですわ！ 買い取ってくださるかしら？」
【悪役pt＋100！ 現在：100/100】
死亡フラグ【悪魔の激怒】が発動。
ヴィクターが魔獣を差し向けると、
（ひぇぇ、魔物まで出てきちゃったよぅ...）と困惑するシャルルだが、悪役令嬢の血が騒ぐ。
召喚魔法を詠唱すると大きな重機が上から落ち魔獣を粉砕した。
「ロードローラーですわ〜！ おーっほっほっほっ！」驚愕する悪魔に、アンジェリカは「シャルル様、すごい…！」と感激。悪魔に取り憑かれたヴィクターも勝てないと判断し慈悲を請うも、シャルルは「悪魔祓いですわ〜！ごめんあさーせ‼︎」と魔法で彼を森へ吹っ飛ばした。
【死亡フラグ回避！ 悪役ptリセット：0/100】
シャルルの悪役令嬢の魅力が炸裂し、危機を華麗に切り抜けたのである。
最終章：輝く未来と新たな試練ですわ！
舞踏会の後、シャルルはアルテミシアの英雄となった。アンジェリカは「シャルル様！私もシャルル様みたいな素敵な女性を目指します！」と親友に。レオンハルトが「シャルル、結婚してくれ！」とプロポーズするも「ふぁ！ 結婚？ まだ青二歳のボンボンには時期尚早ですわ！ 出直してらっしゃい！おーっほっほっほっ‼︎」と扇子で一蹴。
【悪役pt＋50！ 現在の悪役pt：50/100】
死亡フラグ：【婚約者の心の傷】の兆し
「ぐぁっ、またptが！ このシステム、どこまで私を試す気ですの！？」と嘆くシャルル。だが、民衆の笑顔とアンジェリカの友情に支えられ、彼女は新たな決意を胸に歩き出す。
「今度こそ！この世界、私のものにしますわ！ 」
どこからか新たなウィンドウが。
【次章予告：謎の暗殺者集団登場】
シャルルは扇子を握り、「ふん、どんな死亡フラグもこの私が跳ね除けますわ！ おーっほっほっほっ！！」
【続編へ続く！】
かも？
