蛇の足 二本目 後始末2
あけましておめでとうございます m(_ _)m
休み中は呑んだくれてました…
野伏に身の上を聞いてもらった後、新人の部屋を見舞う
ポーションと回復魔術で傷口は塞がったが、飛んで来た下半身に付いていた虬の唾液の影響か新人の右腕の具合は芳しく無かった
「トウヤ、具合はどうだい?」
「あぁ、アスタリスさん、匙位なら使えるようになりましたよ…」
生気のない声で答える新人の右腕は刀はおろか筆すらまともに使えない程に力が入らないでいたんだ
「僕は結局最後まで皆さんに頼ってばかりでしたね…」
「挙句この腕です、役立たずはさっさと引退しろって思し召しなのかもしれません…」
自嘲ぎみに語る新人に声を掛ける
「なに言ってんだい、アンタの行動のお陰でアンタは無事で居るんだ」
「その結果、援軍を呼べたし虬も退治出来たんだよ?」
「ええ、確かにアスタリスさんを助ける事は出来ました、ですがそれだけです」
「上手く助ける事が出来ず傷を負ってお荷物になりました、僕も無事だったらアスタリスさんも戦闘に参加出来てアサギさんがあんな事にならなかったかも知れない」
「ぁ…」
同じ治療院に入っているんだ野伏の様子を聞いていても不思議じゃ無い、アタシは掛ける言葉を失った
「僕がパーティーに居なければ虬になんて合わなかったかも知れない、誰も怪我なんてしなかったんです!」
「僕が・・・」
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「初心者を脱したなんて思い上がりだったんです、いや、そもそも冒険者になった事自体が間違いだったんだ…」
暫く続いた独白の最後の言葉を聞いたアタシは新人を抱き締めていた
「悲しい事言わないでおくれよ、トウヤが居なければアンタを抱いているアタシは居なかったかも知れないんだ」
新人を抱く腕に力を込める
「グゥッ……、アス…タリス…さん…」
「僕は…ボク…は…悔しい…です……」
「ああ、恥ずかしい事じゃないんだ、我慢しなくて良いんだよ」
「大気よその働きを暫し休めこの場の言の葉を伝えること無かれ、範囲沈黙」
アタシの胸で声を上げ泣いている新人を見下ろしながら、こんな時アタシに出来る事は何だろう、と自問自答を繰り返したんだ
新年1発目です
明日から仕事再開、宝くじ当たらないかな…、そしたら少し楽になるのに




