蛇の足、二本目 続き6
今回も微グロ注意です
急を要するって理由で武者隊が用意していた馬の後ろに乗りアタシは行く先の指示を出していた、魔物の群れを追うことで随分街の近くに寄っていたのが幸いしてそう時間が掛からずに戻ってくる事が出来た
「ひでぇなこりゃ…」
噛み千切られた弓使いと倒れている術師を見て誰かが呟く
樹に叩き付けられた術師は既に事切れていた、もう少し早く戻って来れたら…、アタシは唇を噛み締めた
「済まぬが弔いは後だ、虬を追わねば」
隊長の言葉に辺りを見回す、下草や枝の折れ具合で大まかな方向は分かる、何処まで追えるだろう?
「こっからはあたしが先導するよ」
付いてきてくれた野伏の1人が痕跡を辿る、森の中で馬は役に立たないので見張りを残し置いていく
ものの一刻程で前方から戦いの気配が響いて来た
武者隊の半数と冒険者の何人かが弓に矢を番え慎重に歩を進める、術師達とアタシはその全てに術による加護を施して行く
シャープシュート、不可視の矢、必中…、使う術はそれぞれだが、そのどれもが心強い、年嵩の術師がアタシに話しかけて来た
「アスタリスさん、あなたは魔術も使えるんですね、軽戦士だとばかり思ってましたよ」
「ちっとも得意じゃ無いからねぇ、普段は使わないのさ」
適当に誤魔化して細剣を抜く、そろそろアイツが見えて来ても良い距離だ
視界が開けアイツの姿が目に入る、と同時に何かが『ドサリ』と落ちる音が聞こえた
弓持ちは既に引き絞った弓の狙いを虬に集中させている、アイツの前に重戦士の姿が見える、傷だらけじゃないか
アサギの姿は何処だい?
『ビチィィィッ』 「んぎぃぃ」
アイツの尾の方で湿った嫌な音とくぐもった悲鳴が聞こえた
「アサギっ!」
既に駆け出していた重戦士の速度が上がる「放てっ」の掛け声に10数張りの弓から術によって強化された矢が虬の頭部を襲う
矢によって貫かれズタズタになって尚暴れる虬の前足を刺し貫いた重戦士は振り払われ地面に転がる
アタシは駆け寄りながら野伏の居場所を聞いた
「アサギはヤツの尾の方で倒れている筈だ、このまま暴れさせるとアサギが危ない」
「助け出してやってくれ」
「分かったよ」
さっきの悲鳴は野伏のものだったんだ、頼むから生きていておくれよ
視界を失い盲滅法に暴れる虬、それを取り囲み矢を射かけ、剣を振るう武者と冒険者達、大きく避けて後ろへ向かうと血溜まりに倒れている野伏が見えた…
…… 酷 い …
出血と傷のショックで虫の息の野伏、左膝から下は完全に潰れ原型を留めていない、こんなの神の奇跡でもない限り治りようが無いじゃないか…
「誰か!回復でも治療でもいい、ポーションを持って来ておくれよっ!!」
我に返ったアタシの声が暗い森に響き渡った
ぺ「ウヒヒヒ、スプラッター、グロ、猟奇」
マヤ「うわぁ、引くわぁ…」
シズル「マスターさえ居れば…」
ぺ「どこのバイオハンター・シ◯バだ?」
シズル「??」
ぺ「おのれ、バルジ◯ンさえ有れば…」
シズル&マヤ「突然特撮ネタを持ち出さないで下さい!」




