しなやかに、強(したた)かに
いつもいつも変な時間に投稿してすいません…
仕事の隙を見つけてはチマチマ書いて推敲、を繰り返しているので昼間のアップが多くなります、え?夜ですか?家事で忙しくて…
アップして直ぐに見に来てくださる方も居て下さり有り難い限りです、今後とも宜しくお願いします m(_ _)m
更に半年の月日が流れた、その間、日々の営みの中に歩法、走法、呼吸法等、武の要素を取り入れ暮らしてきたおかげでしなやかな体に育ちつつあった
鉄扇の重さにも慣れ、振り回される事も殆ど無くなっている
先日迎えた七歳の誕生日を機に本格的に武の訓練を始めたタマフジが繰り返しているのは躱す事といなす事である
「良いですか姫様?」「姫様の体格で相手の攻撃を受ける事はお勧め出来ません」
基本の体捌きで躱せる攻撃を木の枝で繰り出しながらシズルが講義する、その動きはゆっくりとしたものだが、始めて間もないタマフジにとっては追うこともままならない速度に見えた
フッ『トス』「あっ…」
数回躱したところで枝の先がタマフジの体を捉える
「はい、そこまで」「何故当たったのかを考えてみましょう」
「私がちゃんと見れていなかったから?」
「半分だけ正解ですね、姫様」
「半分だけ?」
「はい、半分だけです」シズルは語る
−直前の攻撃を右に躱したタマフジに対し、同じ右からの攻撃を左へ躱そうとしたから動きに無理が掛かり躱しきれなかったのだ
体が動いている方向と自身の重心、向かって来る武器の動き、全ての力の流れを理解し躱すことが理想なのだ、と−
「どうしても躱せない攻撃は鉄扇でいなし力の向きを変えてしまうと共に、勢いに任せて体を回転させると衝撃は少なく出来ますよ」
「回る…の?」
「実践してみましょうか?」「右肩を押しますので初めは堪えて下さい」
タマフジの右肩に手を置き勢い良く押す、一瞬だけ留め大きく後退してしまう
「今度は力に逆らわずに、左足を軸にして回転してみて下さい」
言われた通り押されると共に重心を左側に移しクルリと回転してみせる
「あっ…」
回転を止めたタマフジが見たものは、右腕を伸ばした状態のシズルの右側面である
「どうです、姫様?」「今なら私に一撃入れられそうでしょう?」
「もちろん全てが上手く行くとは限りません、ですが、受けと避けを同時に行い相手の隙を作ることが出来るかも知れないのです」「練習しておいて無駄になる事は有りませんよ?」
それから2時間ほど、タマフジは避け、いなし、クルクル回転し続けた、時折シズルが意図的に作った隙に掌底を当てる
「はぁっ はぁっ はぁっ…」「ふぅ〜」
「本日はそろそろ御仕舞に致しましょうか」「さ、お風呂で汗を流してから帰りましょう」
「はいっ、シズル姐さま」
湯に浸かったシズルはタマフジの体を詳細に視察した、切り傷、打ち身は無いか
腕や脚をさすり痛くは無いか等を問う
「ひゃっ」「だ、大丈夫だよ、シズル姐さまぁ」こそばゆさに身を捩りながら答える
「明日はマヤとの訓練でしたね」
コクリと頷くタマフジ
「あの子の説明は感覚的過ぎると思うのですが理解出来ていますか?」
「?、分かりやすいよ?」
「そうですか、それなら良いのですが…」
その晩、タマフジが寝付いた後に今日有った事を共有し合う二人
「明日は貴女が武の担当です、しっかり頼みますよ?」
「任せてよ!」「私達が居なくなったとしても大丈夫なようにしっかり鍛えるから」
「…ええ、そうですわね…」
マヤの言葉に二人して瞳を曇らせるのだった
タマフジ「シズル姐さまとマヤ姐さまだけズルい!」
シズル&マヤ ヘ(゜ロ゜;;ヘノ;;゜ロ゜)ノ オロオロ
ペ「おや、ご機嫌斜めですな」
タマフジ「私もみんなに姿を見てもらいたいの」しなだれっ
ペ「えっえっ?」
タマフジ「ねぇ、良いでしょう?」のの字 のの字
ペ「ちょっと、誰がこんな事教えたんですか!?」
マヤ「フューフュー…」(出来てない)
シズル「マヤさん、此方に」ズルズル
マヤ「ちょっと、ダメだって」「こんな事っ、したらっ、あんっ、アカウントBANされるっんんっ!」
タマフジ「??何やってるんだろ?」
ペ「くすぐりっこですよ、多分」
と言う訳で今晩辺りにタマフジの姿を公開する予定です、お楽しみに




