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弁償


「‥‥‥アルベルト王は旅立たれましたか。」


お父様が天界へと旅立ったからなのか。エドワード君の憑依術がいつの間にか解けていた。

お父様がいなくなったんだから。当たり前と言えば当たり前まえね。


「えっと、エドワード君。身体の方は大丈夫?憑依術って確か、憑依された方にはかなり負担何でしょ?」


私は彼の身体の状態が気になり。質問してしまった。


「身体の負担ですか?それならほら。」


彼は腕を回しながら立ち上がり軽快に動いている。


「な、なんか、憑依術を使う前より元気になってない?私の気のせいかな?」


「いえいえ、姫君。貴方の気のせいではありません。そもそもアルベルト王程の地縛霊を無理やり守護霊化する事事態が、大変難しい事なのです。」


「そ、そうなんだ。なんかごめんね、無理させちゃったみたいで。」



「姫君。お気になさらず。私も好きでやった事ですので。それにこの苦労のお陰でアルベルト王も姫君と再開出来たことで未練も無くなり無事、天界へと旅立つことができた。僕はそれだけで満足です。」


「そ、それならいいんだけど。でも、改めて色々ありがとう。ありがとうございました。」


私はそう言うと深々とお辞儀をした。


「はい、ではアルベルト王のご依頼も終わりましたので僕は、改めて王都へ向かおうと思います。」


下を向いている私に向かってエドワード君はそう言い放った。え?今の私の渾身のお礼は無視なの?ねぇ!


私は心の中で毒づいた。


「では、僕は旅立つ準備がありますので」


彼はそう言うと。アイテムボックスの中へ荷物を入れ始め。あっという間に旅立つ準備を終わらせた。

そんな彼を私はただ呆然と見ている。

「では、姫君また、何処かでお会いした時はお食事でも致しましょう。さらばです。」


彼はそう言うとダッシュでこの場を去ろうとした。

私はハッと現実へと意識を戻す。


「まっ待て、待ちなさい。」


「待ちません。」


「てっこら!か、か弱い私をこの禁忌の森に置いてく訳?ねぇーー!」


「アルベルト王のご依頼は姫君の呪いの解呪と回復それに王との再開です。それらが全て達成されたのです。それ以降は、時間外労働です。僕はいちをまだ学生の身分なので働きたくありません。」


は?彼、衝撃的な事を口にしなかった?


「え?貴方ってまだ学生なの?」

信じられない嘘でしょう?


「はい、学生です。ほら、証拠の学生証。」


信じきれない私にエドワード君の顔が写った学生証を渡してきた。


「ほっ本当だ!年齢‥‥‥15歳、嘘でしょう?」


「本当です。あっ返してもらいますね。姫君。」


彼はそう言うとスッーと私が持っていた。学生証を素早く取り上げた。


「では、これで本当に失礼したします。姫君名残惜しいですがサラバです。」


エドワード君はそう言うと勢いを着けて走り出した。


「だ、だから待ってて言ってるでしょう。」


私は彼が羽織っているフードを力一杯引っ張った。

その瞬間。


ビリビリビリっと彼のフードが破ける音がした。


「‥‥‥‥‥。」


エドワード君は破れたフードを眺めている。


「‥‥‥‥‥。」


私も破れたフードを見て頭が真っ白になっている。


「姫君。」


「はい。」


「これ、結構。高価なフードなんですよ。魔法攻撃をある程度防げたりします。」


「そうなんだ。高価なってどのくらい高いのかな?(汗)」


私は恐る恐る聞いた。


「そうですね。姫君の時代の頃の貨幣価値で表すとざっと100万グラになりますね。」(グラはお金の名称。)


「100万グラ?そんなに高いのこのフード!!」


「はい、かなり。弁償して頂きますね。」


「わ、私。そんな、大金持って無いよ。」


「ふむ、それは困りましたね。」


エドワード君は少し考えてから。私にこう告げた。


「姫君。では、こうしましょう。」


「どうしましょう?」


「話は変わりますが。姫君は、この大陸にあると伝わる。五大迷宮をご存知ですか?」


「五大迷宮?何それ?それに今はフードの弁償の話を。」


私ら罪悪感から破れたフードの方が気になってしょうがない。


「とりあえず、フードの話は今は置いて置きましょう。その五大迷宮のうちの一つがかのカンナギ歴代一の名君とされる。姫君のお父上でもある。アルベルト王が密かに作られたという五大迷宮が一つ。レイカノ大迷宮なのです。」


レイカノ大迷宮?レイカノ大‥‥‥は?


「待って。レイカノ大迷宮のレイカって!!」


「ええ、間違いなく。姫君のお名前から取られた迷宮名です。それほど迄にアルベルト殿はレイカ姫が大切だったのですね。」


「‥‥‥‥そうね。うん、そうだ。」


私はさっき泣いたばかりだというのに。また、泣かそうになってしまった。


「‥‥‥話の続きを致しますね。僕の目的はそのレイカノ大迷宮の1番最後の部屋にあるとされる。生命の魔道書を手に入れる事が僕の目的なのです。」


「そうなの?でも、そのレイカノ大迷宮って何処にあるの?」


「王都アルベルトの近深くあるとされています。入り口の方は以前、アルベルト王直々に教えて頂いたので分かります。ですがその大迷宮の扉を開くにはある条件をクリアしないと開かなかったのです。」


「ある条件?なにそれ?」


「カンナギ・レイカ姫にかけられている。魔道王アルゴンの解呪です。」


「私の呪いの解呪が扉を開く条件だったの?」


「はい、その通りです。ですが現在はこの通り。姫君も呪いから開放されましたし。レイカノ大迷宮の扉も今、現在。開放されていると思うので早く王都へ向かいたいところですが。姫君が離してくれません。そしてフードはこの有り様。」


「ご、ごめんなさい。わ、私も置いてかれたくないから必死で。」


「まぁ、破けてしまったものは仕方ありません。ですので姫君。フードの弁償代として、王都アルベルトまでの僕の護衛を引き受けてくれませんか?」


「エドワード君の護衛?」


「えぇ、道中で出くわす。盗賊やモンスターから僕を守って下さい。それで王都へ着いたら。今回のフードの件は終わりにしましょう。」


「え?そんなのでいいの?お金での弁償は?」


「必要ありません。王都までの護衛を完了すれば大丈夫です。それに以前、姫君には命を救われていますので護衛以外の弁償は必要ありません。」


ん?、今、彼。気になること言わなかった?


「え?私に命を救われているってどういう事?」


「では、参りましょう姫君。」


エドワード君は私の質問を無視して歩き始めた。


「てっ待ってよ。救われたってどういう事なの?ねーーてばぁ!!」


私はそう叫びながら彼を追いかけた。








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