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九聖光選抜祭・開幕


王都・アルベルト・〖コロシアム・エデン〗


「これより!新九聖光。選抜祭を開催致します!!」


「「「「「うおおおお!!!!!」」」」」


盛り上がる、荒くれ者の冒険者。


「「「「「我々の力を陛下に!!!!」」」」」


荒ぶる王都の精鋭騎士達。


「「「「「「日陰者にも灯火を!!!!!!」」」」」」


激しく盛り上がる〖新魔法省〗の皆さん。


「だそうですよ!姫君。一緒に頑張りましょう!」


「ねぇ?何で私まで選手として登録されてるの?ねぇ?何で私、ここにいるわけ?」


「えぇ、僕が事前に登録しておきました。良かったですね、姫君。無事にこの日を迎えられて!めでたい!めでたい!ゴハァ!!?」


私は久しぶりに会ったエドワード君の脇腹に右ストレートパンチを繰り出す。


「めでたい!めでたい!じゃないのよ。このおバカ!何、勝手に決めてるの?これじゃあ私の正体が世の中にバレちゃうでしょうか?おバカ!」


「ぎ、偽造魔道具を‥‥‥‥使えば正体はバレません。姫君」


エドワード君は収納アイテムから腕輪型のアクセサリー?を取り出した。


「偽造魔道具?アイテムじゃなくて?」


「あー痛い、痛い‥‥‥‥以前より力が増してますな‥‥‥‥え、ええ、此方はエウロペ大陸のとある変態から頂いた魔道具という物の一つでしてね」


「エウロペ大陸の変態?」


「こ、このように姫君の腕に着けて‥‥‥‥このボタンを押すと‥‥‥‥ポチっとな!」


「あっ!コラ!何を勝手に発動させてるのよ!!」


シューン!!


「あら不思議!貧乳見習い少女騎士の誕生‥‥‥‥ぼがぁ?!」


「だ、誰が貧乳よ!誰が!私の胸は結構大きい方なのよ。これでも‥‥‥‥ソフィアには勝てないけどね」



〖コロシアム観客席〗


「エドワード様~、レイカ様~、頑張って~」タユン、タユン!


「「「「「「オオオオオオオ!!!!!!」」」」」」


ソフィアが特別回覧席で大きな胸を揺らしながら、私達に手を振ってくれた。

すると会場に集まった男の人達から歓声が聴こえてくる。


「何?この熱い歓声は?」


「男は単純なのですよ。姫君。大きければ見る!それが男の嵯峨(さが)なのです!」


「なに、力説しているのよ!そんな事よりも先ずは私を巻き込んだ事への謝罪を!‥‥‥‥」


私がエドワード君に詰め寄ろうとした瞬間。


ピーーーー!


「こんにちわ!冒険者ギルドマスターのアレイです」


「おおお!ロリババ!アレイちゃん!!」


「今日もロリババで可愛いぜ!!」


「アレイ様!!」


「‥‥‥‥今、私をババを罵った方の顔は確りと記憶しましたので覚えておいて下さいね‥‥‥‥‥‥えー!参加者が多すぎますので‥‥‥‥とりあえず、第一回戦は王都アルベルトの城以外の地域全体を使い、生き残り戦にします。二回戦出場者枠の百人に絞られるまで闘い続けて下さい」


「「「「何?!!!」」」」


「何でもありなのか?女神アレイ様!!!」


冒険者の誰がそんな質問をする。


「えぇ、何でもありです‥‥‥‥おや?そろそろ始めないといけないですか?それとこのコロシアム以外の施設にも選手の方々はいらっしゃいます。市街で闘う時は十分お気をつけ下さい。では、第一回戦開始とします!」


カーン!


「「「「「オオオオオオオ!!!!!!!!」」」」」


「「「「「「祭りの始まりだ!!!!!」」」」」」


「「「「「やっちまえ!!!!!」」」」」


こうして九聖光選抜際の幕が上がった。


ていうか、何で私まで巻き込まれるのよ!!


ばかああぁぁ!!!




〖観客席〗


一方その頃。


「モグモグ。旨いのう!このユグドバーガーは!」


「あっ!エスフィールさん!此方のザンマの串焼きも美味しいですよ」


「どれも美味しいです~」


ユナ、カグヤ、ソフィアはコロシアム内にある露店で売られている料理に夢中になっていた



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