魔法の取得
『アレイ邸宅』
衝撃のカミングアウトの後、私とエドワード君は、アレイ邸の外へ行き。魔法の練習を始めるのだった。
「姫君。これが火魔法の基本技『火炎』です」
「分かったわ」
ボウ!
「なんか、できたわ」
「良くできました。では、こちらが水魔法の基本技『水冷』です」
「分かったわ」
パシャリッ!
「できたわ」
「良くできました!では、こちらが‥‥‥」
「待ちなさい!二人共」
順調に基本的な基礎魔法を一発で(‥‥‥)マスターする私とそれを教えるエドワード君に対して、アレイちゃんが大きな声で話しかけてきた。
「「はい?!」」
「はい、では、ありません。先ほどの話をもっと詳しく、聞かせなさい」
「あぁ、では、こちらの本をどうぞ、僕の数ヵ月の活動報告が書いてありますので」
「あら、それはご丁寧な仕事を‥‥‥いえ、それよりも貴方達、ここでいったい何を?それにレイカさん。初期とはいえ、何故、それ程に魔法の取得が早いのですか?」
「?ねぇ?私、魔法の取得。早いの?」
私はエドワード君にそう聞いてみた。
「まぁ、一発で魔法を成功させて。二発目で難なく使いこなしている方はなかなかいないかと。あぁ、それから。先ほどの『水冷』で基本魔法の取得は終わりです」
「へー!そうなんだ。私、優秀かな?」
「えぇ、かなり。次から中級魔法の講義に移りましょう」
「わーい!やった~!」
「魔法の練習を初めて数時間で、もう、初級魔法を取得したのですか?レイカさんは」
喜ぶ。私に驚くアレイちゃん。
「はい。姫君は天才ですな。まぁ、教える講師が天才だからかもですが」
「‥‥‥‥これがカンナギの血。アルゴンをお一人で討ち滅ぼした。元勇者の才能ですか‥‥‥‥」
驚愕の顔を浮かべる。アレイちゃん。
「そういえば、神楽さんは何処に?」
「王城で九聖光の緊急会議があるとかで、飛び出していきましたよ。貴方のせいで」
「‥‥‥‥それは、大変ですな」
「はぁ~、神楽さんには、後でお礼を言っておくのですよ。裏で色々と手を回して下さった様ですしね」
ギロリ!アレイちゃんの目が鋭く、エドワード君を指す。
「わ、分かっていますよ。アレイギルドマスター。だから、そんな、睨まないで下さい」
「はぁ、本当に分かってるんですか?‥‥‥‥まぁ、いいです。とりあえず、貴方の活動報告書はちゃんと読ませて頂きます」
アレイちゃんはそう言うと家の中へと戻っていった。
「ふうわ、では、姫君。魔法の練習の続きを始めましょう」
「う、うん。よろしくお願いします」
そして、その後。私は中級、上級、果ては、特級の魔法の殆どを魔剣学園、入学式前に取得したのでした。
『魔剣学園』入学式
「では、魔剣学園・代表挨拶『ソフィア・オルガレア』首席前へ」
「はい~」
「おお、大きい!!」
「そして、可愛いだと?!」
「いや、それよりもあの‥‥‥‥」
「宰相、『オルガレア』候の娘。ソフィア嬢じゃないか」
「流石が、オルガレアの血筋。次期、九聖光は彼女では」
そんな、会話がそこらかしこで聴こえてきた。
『壇上』
「では~、皆様~!よろしく致します~」
パチパチパチパチパチパチパチパチ
そこらかしこから、ソフィアの代表挨拶を称える拍手が巻き起こった。




