第百四十四話 東と西の怪童(4/?)
【ペンギンズ】帝国シリーズ2021実況スレ【バニーズ】
194 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/10/27 (水)
スタメン発表
帝国シリーズ2021 ペンギンズvsバニーズ 第1戦
○天王寺三条バニーズ
監督:伊達郁雄
1中 赤猫[右左] .688 0 2 .688 .688 1.375未
2二 徳田[右左] .302 2 43 .406 .371 .777
3三 月出里[右右] .360 29 95 .510 .681 1.191
4左 十握[右左] .339 21 86 .429 .563 .992
5一 金剛[左左] .241. 17 63 .322 .434 .756未
6右 松村[左左] .271 5 27 .326 .359. .686未
7遊 宇井[右左] .226 10 48 .248 .350 .598
8捕 冬島[右右] .214 1 25 .301 247 .548未
9投 風刃[右右] 1.58 23-16-2 160.0 173
●西東京雁芒ペンギンズ
監督:砂爪勝正
1中 小林[右右] .278 14 61 .357 .441 .798
2左 西村[右左] .258 9 58 .335 .383 .719
3二 鉄炮塚[右右] .272 34 103 .370 .515 .885
4三 猪戸[右左] .278 39 114 .408 .566 .974
5右 カズー[右右] .290 19 64 .366 .511 .877未
6捕 小池[右右] .279 2 38 .360 .348 .718
7一 ディエシシ[右右] .258 13 62 .293 .401 .694
8遊 東山[右右] .223 5 26 .298 .322 .620未
9投 浅井[右右] 3.26 18-9-4 105.0 91
※野手の成績は打率・本塁打・打点・出塁率・長打率・OPS
※投手の成績は防御率・登板数-勝-敗・投球回・奪三振数
※未=規定打席未到達
195 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/10/27 (水)
かほたそ〜
196 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/10/27 (水)
えいりーんにかほたそぶつけるのもったいなくね?
数少ないまともな先発やん
197 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/10/27 (水)
ホーム開幕だからね、しょうかないね
198 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/10/27 (水)
先発なんて誰投げてもそんなに変わらんやろ
向こうの先発燃やしてリリーフで逃げ切ればええねん
199 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/10/27 (水)
ウチのエース四冠王なんですがそれは……
201 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/10/27 (水)
>>199
さては帝稜の狭さ知らんな?
ちびるで
202 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/10/27 (水)
リプよう知らんのやけど1番の奴何やこれ……
203 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/10/27 (水)
>>202
16打席で11本アヘ単しただけや
204 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/10/27 (水)
てふてふがエグいのは知ってたけど
十握もOPSだけなら猪戸より上なんやな
205 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/10/27 (水)
打率落ちてもうたからなぁ
去年の3割キープしてくれてたら
見栄えもっと良かったんやけど
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******視点:月出里逢******
「集合!」
もうすぐ試合開始ってとこで、ベンチの前で円陣。まず先に音頭を取るのは金剛さん。
「こんちわ!」
「「「「「ちわっす!」」」」」
「えー、今日からいよいよ帝国シリーズが始まります。俺達全員、同じチームながらこのチームで戦ってきた時間や、その中で味わった勝ち負け、その嬉しさや悔しさの量に違いはありますが、この舞台を目指して今まで頑張ってきたというのは同じだと思います。その気持ちを今日から4勝するまでの間に全部出し切っていきましょう!」
「「「「「ハイ!」」」」」
「サァイコー!!!」
「「「「「ハァイ!!!」」」」」
選手の間で盛り上がったところで、チームのボスの伊達さんも円陣に加わる。
「みんな、気合が入ってるね。試合前の練習も熱が入ってたし、素晴らしいパフォーマンスも見せてくれた。この調子なら、きっとCSの時のようにストレート勝ちだってできると思う」
「「「「「あざっす!」」」」」
「今年に入って、交流戦で優勝した辺りから世間ではよく『バニーズは生まれ変わった』と言われるようになったね。確かにバニーズは強くなった。でも『生まれ変わった』というのは少し違うと思う」
「「「「「…………」」」」」
「バニーズは元からそれだけの力を秘めてた。君達は『弱かった』かもしれないけど、それを過去のものにできた。『生まれ変わる』とかそんな神様頼りの都合の良いことに頼らず、君達は君達のまま、自分達の手で悔しさを強さに変えられたんだ」
「「「「「……!」」」」」
「そして、これから先も強くいられるかも君達次第。まずは目の前の帝国一だけど、君達ならその栄光を何度でも勝ち取れると信じてる。今日ここに辿り着くまでに手に入れた力を、このシリーズで全て出し切っていこう!」
「「「「「ハイ!」」」」」
「サァイコー!!!」
「「「「「ハァイ!!!」」」」」
……うん、優しいだけじゃなく、ほんと頼れるようになった。厳しくするのはまだまだ難しいかもしれないけど、CSの時みたいにあんなめんどくさいことしなくても良いようになってほしい。
「よーし!やるぞやるぞやるぞー!」
「朱美ちゃん、気合が入ってますねぇ……でゅふふふ」
一旦解散してそれぞれ試合に向けて準備。向こうでは朱美ちゃんと有川さんが話しながら。
「はい!今日は浅井さんが相手っすからね!」
「ああ、そう言えば朱美ちゃんと同い年ですねぇ、向こうの佳穂ちゃん」
「それもあるっすけど、自分がプロになれたの、多分浅井さんのおかげなんすよねぇ」
「ほう……」
「自分のいた高校ってそこまで強いとこじゃなくて、自分もそこまで打ちまくってたわけじゃなかったから、あんまり注目されてなかったんすよね……だから大学進んでまで野球続けるかとか色々悩んでたんすけど、3年の時にU18の代表合宿に呼ばれて、その練習試合で浅井さんからたまたまツーベース打っちゃって、それでようやくプロのスカウトの人から声をかけてもらえるようになったんすよね」
「なるほどぉ。お2人にそんな縁が……」
「と言っても、忖度するつもりは全くないっすけどね。今日はもう1回……何ならホームラン打つっす!」
あたしってこんなふうにプロでそれなりの立場になるまで結構色々あった方だと思うけど、やっぱり人それぞれドラマみたいなものはあるんだね。高卒なのにドラ2でしかももうショートのレギュラーになっちゃった朱美ちゃんだって、そういう苦労があってここまで来た。
……でもそういう苦労がどうとかは関係なく、ちょっと羨ましい気もする。あたしとすみちゃんも、こうやってプロでも一緒にまた勝負できた可能性もあったかもしれないと思うと。
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