第百三十四話 新たなる怪物(7/7)
「5回の裏、バニーズの攻撃。9番ショート、相沢。背番号3」
「ゲームは5回の裏に入ります。3-0、アルバトロスのリード。この回の先頭打者は相沢。第1打席はサードゴロ」
さて、大神は一応ここまで無失点……ではあるが、5回で9番からというのはつまり……
「!!これは右方向、ライトの前、落ちましたヒット!」
「ナイバッチ相沢!」
「あけみんもええけど相沢もええぞ!」
(うーん、やーっぱプロやべーな……)
ポツポツと打たれてはいる。
まぁこれも想定通り。単純に球種を読むだけならほぼ2択。球の威力はあると言っても、ここ最近のリプの中でまだまだ飛び抜けてるわけではない。高校時代に163km/hを記録したものの、プロに入ってからの最速は今年出した158km/h。先発としてなら十分驚異的だが、前例はそれこそ現役にだって複数人いる。
だから、確実に勝つためにもあの乱調の山口からもう少し点を取っておきたかった。そういう意味でも、伊達のあの判断は正しかったと言える。
「1番サード、月出里。背番号25」
「ノーアウト一塁で打席には月出里。今日は三振とフォアボール」
(三巡目……それも月出里さん。でも点差は3点。ちょっと工夫はしますが、気楽に行きましょう)
(うっす)
「ボール!」
「外!スライダー外れてボール!」
(うーん、ほんと手厳しい)
もちろん、大神だって完全にまっすぐとフォークしか投げられないわけじゃない。スライダーとカーブも一応ある。だが見ての通り、月出里クラスだと簡単に見極められる程度の代物。
「ファール!」
「156km/hまっすぐ!」
(ほんと嫌なストレート……鹿籠さんとはまた別の方向で)
ただ、あの月出里が三巡目でもなかなか合わせられないまっすぐは魅力的だし……
「バットは……」
「スイング!」
「回りましたストライク!」
(ちゃんと止めたはずなのに……)
フォークも、それ自体も強力だが、まっすぐとのシナジーで真木や風刃のそれとも並び立てるレベル。
(!!速い!でもこれは外れる……)
「ストライク!バッターアウト!」
(ッ……!)
「見逃し三振!最後は外158km/hまっすぐ!月出里、これで今日2つ目の三振ッ!!」
「珍しいですねぇ、1試合で2つ……それも同じ投手相手に」
「おいィ!?外広すぎやろ!!?」
「クソボールやないか!」
「意地んなってとっちゃダメだよ!意地んなってとっちゃ!」
(助かったぁ〜……まぁこういうのも野球ということで)
(月出里さんってほんと空振り三振は滅多にしてくれなくて、ほとんどの三振がこういうのなんですよねぇ。だからどんなピッチャーを立てても基本お祈りゲーというか……)
……経緯はどうあれ、あの月出里から三振を2つも奪える潜在能力。そしてもうすぐCS。今年一軍に上がって、試合を重ねるごとに成長を続ける大神の存在は大きい。今の時代、あのクラスの投手はすぐにメジャーに行きたがるものだから、尚更今年のこの機会は逃せんな。
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【バニキ・バネキの集い】天王寺三条バニーズ総合スレ42【2021】
797 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/18 (土)
んほーっ!んほおぅううっす!んほーっ!んほうーっす!
絶対負けるはずのない恵人マンが倒れる
そんなのあり得ない!
798 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/18 (土)
んほーっ!んほおぅううっす!んほーっ!んほうーっす!
そいつ常に150以上投げるPだったんで
結局力押しで犯されてマジ狂い
799 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/18 (土)
んほーっ!んほおぅううっす!んほーっ!んほうーっす!
球審さん外広いわあん
800 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/18 (土)
んほーっ!んほおぅううっす!んほーっ!んほうーっす!
ゲーム差はたっぷりあるから、今日はさんざん
残塁してやったのさ♪マジおもしろいぜ!
801 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/18 (土)
んほーっ!んほおぅううっす!んほーっ!んほうーっす!
打率はいいが点が取れねェ!!!!
マジ貧ッ打やな!!!
ファームにいればいいのに
こうゆう昔かぶれのアヘ単は!!!!
802 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/18 (土)
(ゲーム差は)ないんだな、それが
803 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/18 (土)
明日の先発
バニーズ:烏丸
アルバトロス:鹿籠
804 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/18 (土)
ファッ!?葵姉貴戻ってくるんか!!?
805 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/18 (土)
また君か(ちょうちょの打率が)壊れるなぁ……




