第百三十三話 いつだって頼れるもの(5/5)
【バニーズ】ちょうちょ「ピッチャー返しも攻めた結果」
1 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
ttps://www.toosports.com/baseball/f-bb-tp0-20210917-9393.html
2 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
うーんこの畜生バタフライ
3 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
これって結局ちょうちょわざとやったんか?
4 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
>>3
わからん
でも危険球続きでキレてるのは間違いないと思う
5 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
小結相手ならともかくお菊相手に
狙ってピッチャー返しとか打てるか?
6 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
どのみちハゲタカはダサい
はっきりわかんだね
7 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
ちなハゲやけどいくら選手層厚い言うても
他と違って毎年優勝争いしてるんやから
ピッチャー不足するのなんか当たり前やん
ペナントだけやなくてcs帝シリ帝国代表も出てるんやぞ
8 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
>>7
その分主力選手のメジャー行き阻止してる定期
9 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
>>3
わざとかどうかはともかく
こっちやって小結潰されてるんやから
もうちょっと誠意見せてほしいなぁって
10 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
>>9
畜生バタフライの誠意……ゴクリ……
11 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
しかしバニも難儀やな
十握風刃宇井ってレギュラークラス
3枚も急に抜けるんやろ?
12 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
打線がなぁ
ただでさえ最近畜バタ勝負してもらわれへんのに
13 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
畜バタ30号いけるんやろうか?
14 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
>>13
あの三塁踏み直しさえなければ……
15 : 風吹けばちょうちょ [] :2021/09/17 (金)
>>14
やめて差し上げろ(良心)
******視点:羽雁明朗[博多CODEヴァルチャーズ 監督]******
9月17日。今日から函館でエペタムズ戦。
しかし、今はそれどころではない。『最下位を争ってるエペタムズが脅威ではない』という意味ではなく、この後もっと恐るべき男を相手にせねばならないから。監督室でパソコンの前に座り、オンラインミーティングでその男の参加を待つ。
……例の記事、昨日のバニーズ戦における、宇井に死球を当てた件での月出里へのインタビュー。アレで月出里がほんの少しだが泥を被ってくれたのは、こっちにとっても救いになってる。確定ではないとは言え、『月出里側も故意にぶつけた可能性がある』ことを示してくれたおかげで、"120%の加害者"のところを"100%の加害者"程度で済ませられてる。『ヴァルチャーズのメンツを保つ』という目的は最低限果たすことができた。
だが、肝心のところは……
「ああ、すみません。遅くなりました」
「いえ……お疲れ様です」
互いにカメラをオンにする。今回の参加者は私とその男2人だけ。例外を挙げるとするなら、その男が抱いてる小さな白い犬が1匹。
小柄で柔和な表情を浮かべつつも、わかる人間にはわかる高級な服装で身を包む、60前後の年頃の男。我らがヴァルチャーズのオーナーにして、経営元の会長を務める梅谷本慈。
「いやぁ、羽雁監督。今年はどこの球団も手強いですねぇ」
「え、ええ。まぁ……」
「時代も変わりましたねぇ。私がヴァルチャーズのオーナーになったのは2004年のオフでしたか?」
「そうですね。約17年前……」
「その頃はまだ監督は現役選手でしたね?」
「もうその頃にはロートルも良いところでしたがね……」
「監督のプレーは若い頃から拝見しておりましたよ。本当に時代は変わった。ですが、ここ最近までずっと変わらなかったものもありましたよねぇ?たとえばバニーズとか……」
「ッ……!」
「いやぁ、強くなったのも納得ですけどねぇ?月出里逢を始め、風刃鋭利など有望な若手を多数輩出したことで戦力が大幅に底上げされて……育成を売りにしながらも、本指名の選手がなかなか育たないウチとしては見習いたいところですねぇ」
「……ええ」
「しかし、よそがどうであろうがウチはウチです。ヴァルチャーズの目標、監督もご存知ですね?」
「『世界最強の球団』……ですね?」
「その通りです。帝国プロ野球……ひいてはメジャーすらも凌駕すること。そのために私も、長年出資を惜しまずにやってきました」
「…………」
「ですが、そこから先は貴方がたの裁量。私がこの球団で最も権力を持っていようが、どこまで行っても素人ですからねぇ。なので現場には極力口出しもしません。そして監督は昨年まで、その期待に見事に応えてきた。ビリオンズに2年連続優勝を許したりもしましたが、最終的には帝シリを連覇し続け、ヴァルチャーズの面目はしっかり守り続けていただけました。ですが、今年はどうですかね?」
「……お恥ずかしい限りです」
表情は変わらない。だが、画面越しにも確かに伝わる威圧感。まさに帝国屈指の実業家のそれ。
「ただでさえ順位的にも危ういところで、しかも昨日は他球団のいち選手に情けをかけられた。これ以上の恥はないものと信じてよろしいですね?」
「もちろんです。ここからどうにかCS進出を果たして、帳尻は合わせてみせます」
「ええ、ええ。もちろん監督ならできることですよね?期待してますよ」
……全く、頼もしいオーナー様だ。
大きな金には大きな責任もともなう。プロ野球は確かに金があればあるほど有利なのは事実だが、私のような立場だと、『額があればあるほど』とは断言できんな。




