第百三話 【悪(お)しの子】(1/7)
【バニキ・バネキの集い】天王寺三条バニーズ総合スレ32【2020】
666 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
んほーっ!んほおぅううっす!んほーっ!んほうーっす!
6失点のお返しに5得点をアホウドリにやり返すバニ。
パワーが違うぜ!ポルシェ並のエンジンだぜ!
667 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
んほーっ!んほおぅううっす!んほーっ!んほうーっす!
>>666
2日続けて同じ結果だな!たまんねえ!
668 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
んほーっ!んほおぅううっす!んほーっ!んほうーっす!
バニさんアホウドリに勝てる気がしないのだが……
669 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
んほーっ!んほおぅううっす!んほーっ!んほうーっす!
346の一発とかおりんの猛打賞のみが身体の養分だぜ。
670 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
んほーっ!んほおぅううっす!んほーっ!んほうーっす!
バニさん弱いわあん
671 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
勝率5割に近づく度に大型連敗するの
やめてもらっていいですか?
672 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
>>671
なかなか連勝できないのに連敗はしまくる
典型的な弱小球団ムーブ
673 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
ちょうちょ
346
かおりん
パンダ
100100
こんだけおって何で勝てへんのや……
674 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
>>673
そいつら以外がショボいから定期
675 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
まぁ恵人きゅんが今度先発やるらしいし
宇井も高卒ルーキーなのに今のところ
ファームで全試合出てるらしいし
676 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
>>675
全試合出てるだけで2割そこそこ
ホームランも1本でかなり微妙やぞ
1年目ちょうちょどころか
おっぱいの足元にも及ばんわ
677 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
>>676
ショートとサード守れるから……(震え声)
678 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
>>677
尚更使うとこないよなぁ
ちょうちょメインで相沢と相模
最悪リリィでカバーできるし
679 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
まだセカンドの方がなぁ
っていうかあの図体でほんまショートやるんか?
680 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
>>679
杏那みたいな大型ショートの成功例滅多にないしな
かと言って今のバッティングじゃなぁ
681 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
とにかく一発打てて守れる奴が少なすぎる
チッヒ完全ファースト専やし
一発捨てて守備取るか守備捨てて一発取るか
しかできんから全然勝ちが伸びん
682 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
その辺おっぱいの覚醒待ちやろうなぁ
ちょうちょとかいまだに角度付かんし
683 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
>>682
逆にこのままホームラン0のまま
OPSリーグトップとかになったらおもろいな
684 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/08/13 (木)
割とあり得るんだよな
ちょっとペース落ちてきてるけど
三塁打異様に量産してるし
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******視点:徳田火織******
「試合終了!8-5!バニーズ、今日も勝ちました!」
8月16日、ビリオンズとのカード3戦目。
前のカードでアルバトロスにスイープ喰らって連敗が10まで伸びたけど、このビリオンズとのカードは引き分け1回を挟んで2連勝。1戦目こそ譲り合いみたいなグダグダな展開になっちゃったけど、昨日今日は危なげなく勝ってチームの調子も上向いてきた。
まぁ現実はこんなもんだよね。弱いチームが連敗するとまだシーズン終わってないのに終戦ムードが流れたり、逆に強いチームが連勝するともう優勝決定みたいな雰囲気になったりするけど、年に100以上も試合をしていればいつかは勝ちも負けも途切れる。それも案外何のドラマもなく。
「徳田、ヒロイン始まるぞ。行ってこい」
「あ、えっと……」
「いや、十握くんに行ってもらおう。良いかな?」
「あ、はい。徳田さんが良いのなら……」
ビジターのヒーローインタビューは1人。猛打賞で3打点のアタシと、マルチで決勝タイムリーの三四郎くん。打ち合いになった今日だとどっちかと言えば確かにアタシに軍配が上がりそうなものだけど、あいにくアタシは少しでも早く大阪に帰らなきゃいけないからね。
監督として事情を知ってる伊達さんが気を利かせてくれて、早めに帰り支度を済ませることができた。
「おっ、かおりんやんけ!」
「か、かおりん!あの、サインを……」
「え、えっと……すみません、急いでるので……」
呼び止めてくれるファンの人達には申し訳ないけど、まっすぐに駅へ向かう。まぁアタシもあっくんほどじゃないけど異性のファンは多い。こんなこと言うと逢ちゃんみたいでちょっと気が引けるけど、アタシの見た目で追っかけてる人も多分結構いる。二軍の頃からそうだったし。
そういう意味でも、今の生活にちょっと罪悪感を覚えたりもする。敵に回してるのはあっくんの追っかけの女の子だけじゃないんだって。
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「ただいまー……」
大急ぎで大阪のマンションに戻ったけど、流石にナイターの後で埼玉から大阪。とっくに日を跨いでるから、鍵を静かに回して、扉も軋まないようにゆっくりと。
「おかえり」
リビングに荷物を置いて寝室に向かうと、ベビーベッドの前にあっくんの姿。
「ごめんね、起きてた?」
「ちょっとさっき実里が起きちまって、ちょうど寝かしつけたとこだ」
「そっか。大丈夫だった?初めて1週間近く任せきりになっちゃったけど」
「日中は大体シッターさんに任せてたからな。夜の世話くらいなら何とかなった」
「……ありがと」
いつも通り、あっくんと抱きしめ合ってキスを交わす。もちろん、みっくんを起こさないようにそっと。
「みっくんも、ただいま」
あっくんにへばりついたまま、ベビーベッドに手を伸ばして、みっくんの身体を撫でる。
今週はずっとビジター。さらに今日は乱打戦で、打席に5回も立って、打ちまくった分走りもした。もちろん、守備の時間も長かった。なまじ守備ができるもんだから、ゲームセットまでグラウンドに立ちっぱなしだった。クールダウンもろくにできないまま直帰したものだから、マンションのエレベーターに乗った頃にはもう二本足で立ってるのもキツいくらいヘトヘトだった。試合の後でも残る興奮と乗り過ごせない緊張感で、新幹線の中でもほとんど眠れなかった。
「あっくん……」
「っと……大丈夫か?」
だけど、あっくんとみっくんに触れた途端、溜まってた疲れが全部ふわふわと眠気に変わっていった。
「大丈夫……でもできたらこのままベッドまで運んで欲しいな……」
「はいはい、しょうがねぇな」
「えへへ……」
練習を積んで何年か前よりも身体が重くなっちゃったけど、あっくんは構わずアタシをお姫様抱っこしてくれて、ベッドまで運んでくれた。
「おやすみ」
「おやすみ……」
そのままあっくんもアタシの隣に寝転がって、寝息を立てる。
……ほんと幸せ。プロ野球選手として練習して試合しながらの子育てなんてアタシ1人じゃなくても大変だし、あっくんのお母さんに色々言われたり、時々昔のことを思い出す度に『本当にこうなって良かったのかな』なんて考えたりもするけど、やっぱりこうしてると、あっくんとみっくんのいない毎日なんてもう考えられない。
明日……というか今日は起きたら久しぶりにみっくんにおっぱいあげて、いっぱい遊ぶ。あっくんは明日の登板日に備えて今日は調整しなきゃいけないから、今週いっぱいみっくんを見てくれてた分、アタシがひたすらお母さんを頑張る。
きっと大変なこともあるだろうけど、それ以上に楽しいことはわかりきってるから、朝が待ち遠しくてしょうがない。おかげで、もう瞼が重くなって……
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