第九十四話 積み重ねることの重み(2/5)
【超絶悲報】シャークス妃房蜜溜、帝国代表辞退【2020帝都五輪】
1 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
ttps://www.mesugakisports.com/baseball/f-bb-tp0-20200622-486944.html
7月21日から開催の帝都オリンピックで
代表が内定している横須賀EEGgシャークスの
妃房蜜溜投手 (21)が左肘痛で登録抹消となり、
同時に代表の辞退が21日に発表された。
代替選手は未定。
妃房投手は19日のジェネラルズ戦に先発登板し、
9回無失点被安打なしの13奪三振2四球の好投で
プロ入りから4年連続でノーヒットノーランを達成。
今シーズンは10試合に登板し、6勝2敗で防御率1.70、
69投球回、90奪三振とチームのAクラス浮上に貢献。
長尾に続き、今シーズン好調の妃房の離脱は
シャークスにとっても帝国代表にとっても
大きな痛手となりそうだ。
(*^○(*^○(*^○^*)<やべぇよ……やべぇよ……
2 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
サメカス逝きましたー
3 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
今年ジェネラルズ優勝確定な
4 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
リプ民やけど今年の妃房って
こんな防御率良かったんやな
波がデカくて最多奪三振以外
タイトル争いしてた記憶がないから
5 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
>>4
制球がかなり良くなった
あと地味に守備と牽制とクイックが
上手くなって余計な失点が減った印象
6 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
>>5
去年から綾瀬に色々教わったんやってな
今年は沢村賞ある思ってたのに……
7 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
(*;○;*)<2枚エースが両方いなくなったんだ……
8 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
>>7
ドンマイサッメ
9 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
(矛崎とみくりんに)切り替えていく
10 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
まぁリコからの先発1枚おらんでも
オリンピックくらい余裕やろ
どうせいつも通り帝国代表は
リプの選手中心で回るからな
11 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
>>10
なんだァ?てめェ……
12 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
>>10
帝国の4番はメスゴリラやから(憤怒)
13 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
>>10
ほならね、先発でストレート平均155くらいの
サウスポーをリプで用意してみろって話でしょ?
そう私はそう言いたいですけどね
14 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
>>10
ショートもアンナたそより良いの連れて来れるのかよ
15 : 風吹けばちょうちょ [] :2020/06/22 (月)
リプリコで争うならちょうちょと猪戸
どっちが活躍するかやな
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******視点:保志勇人[EEGg帝都本社開発部部長]******
普段はオフィスに篭ってパソコンと睨めっこするか野球を観るかの俺だが、今日は定期的な出張の日。目的地は横須賀にあるシャークスの球団事務所。収集したデータを球団の偉い奴らに届けて、その有用性と活用法を具体的に説明するため。
去年からほとんどの球団がCODE製の『HIVE』をトラッキングシステムとして有り難そうに使ってるが、ウチとバニーズの2球団は例外。以前からのものに改良を加えて使いづつけてる。ぶっちゃけ使い勝手も性能もそう変わらねぇ。ほんの少しのコストとサポート面で向こうの方が勝るって話。コストを重視するのはITILでも口酸っぱい部分。その点について他の球団にとやかく言うつもりはねぇ。サポートだって人件費とか考えりゃ決して馬鹿にできるもんでもない。
ただどのみち高度な技術には高度な専門性を要する。野球ばっかやってきた奴らには数字のアレコレは扱いきれねぇが、俺達だって150km/hの球を投げたりそういう球からホームランを打ったりなんてことは絶対に出来ねぇ。ITの土方はIT、野球の土方は野球、お互いが得意なところに専念して、互いに利益を得る。組織ってのはそういうもので良い。営業の背広連中と喧嘩してばっかりの俺達が言うのも何だがな。まぁ同じ技術屋同士ってことで。
「本日は帝都からご足労いただきありがとうございます」
「いえいえ。こちらこそご多忙の中お時間を頂きありがとうございます」
20年以上前、シャークスが最後に優勝と帝国一を勝ち取った時のレギュラーだった男。若い頃の俺にとっちゃ"ヒーロー"そのものと言える男。それほどの男が今は球団の偉い人間になって、俺に頭を下げる。ごく普通の専門学校上がりで、時代に恵まれただけの俺に。それもこれも、属してるところが金を出してもらう側と出す側だから。
「えっと……あれ?プロジェクターが……」
「あ、ここの配線が繋がってないですね」
「あ……すみません!」
「申し訳ございません。ウチはこういう機材の扱いが不慣れな者ばかりで……」
「いえいえ、お気になさらず」
最近は特にEEGgみたいなIT界隈じゃリモート会議が当たり前になってるが、俺としちゃこういう対面の会議ってのも必要だと思ってる。
対面じゃなきゃ相手の機微が読みづれぇし、音質だの通信品質だの余計なことに気が回って話し合いの質が落ちたりしたら本末転倒だからな。何よりこっちから出向くことで誠意ってものも見せられる。『俺達はお前らにいくばくかの金を出して金を稼ぐ道具にしてるわけじゃねぇ』ってな。
もちろん、俺としちゃそれが本心なんだが、そういう本心だって行動が伴わなきゃ伝わりやしない。球団と経営元と、複数の企業をまたぐほどのデカい組織にいりゃ、こういう面倒もどうしたって必要なもの。
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