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【恩返し小説:その2】

 その時,小屋の戸を外から叩く音がした。


 「昼間助ケテイタダイタ鶴デス,恩返シニ来マシタ。」


 抑揚のない声がした。


 「鶴?」


 「ハイ,ワタシハ鶴。登録ナンバー・H-8972393。」


 「登録ナンバー?」


 「ハイ,識別コードハ097AF5618…」


 「本当に,鶴?」


 「ハイ,ワタシハ鶴。学名 Grus japonensis,鳥綱ツル目ツル科ツル属ニ分類サレル生物デス,ピコピコ。」


 「ちょ…お前!今最後に "ピコピコ" とか。」


 「言ッテマセン,ピコピコ。」


 その間にも小屋の外では,何か巨大な金属の物体が,ガションガションとぶつかり合いながら変形し続けている音がする。おそらくは飛行形態から人型,そして自動織機にもなれるのだろう。


 「アーケーテー,ピコピコ。」





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