ゲームの前に……
「しあわせ~」
そう言いながら俺は、膝の上で丸まっている三毛猫のキマを撫でた。
すごい和む、最高!
そう思っていたら一人の少女がこっちに来て。
「ちょっと純!暇なら手伝ってよ!」
純と言われた俺はムスーてかんじの顔をして、
「まだバイト時間まだじゃん」
そう、ここは知る人ぞ知る猫カフェである。
そして、彼女の名前は永瀬 三花少しツンツンしてる俺の幼馴染みだ。
他の猫カフェの事は知らないが、ここは彼女の父親が経営している猫カフェでコーヒーと煮干し(猫も食べれる)の二つを出していて俺のバイト先でもある。
「そうだけど、今父親が買い出しに行って私一人だから大変なの」
「いや、今お客少ないし三花の入れるコーヒー何故か不味いからおじさんが来るまで誰も頼まないと思うけど」
「う……けど猫達のトイレとか掃除しないといけないからよろしく!」
そう言って三花は接客に戻った。
たく……あとでプリンおごってもらうからな。
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そして、手伝い&アルバイトを終えて俺は家に帰ったら玄関前に白猫ヤジトのトラックが止まって俺の母さんこと三河 由佳が荷物をもらっていた。
母さんは大のパズル好きでそしてとてつもない程の運の良すぎる人で、よくなんかの雑誌の景品を当ててくる。
また何か当てたのだろう。
「ただいま母さん」
「あ、純ちゃんおかえり」
母さんはそう言って家の中に入っていった。
家に入るとキッチンの方からスパイスの効いたいいにおいが漂っていた。
今日はカレーか……
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次の日、今日は月曜日学校だ。
今俺は高校一年生、まだ周りのメンバーとは少し話した程度だ。
何故か三花と同じクラスで自分の席の後ろ。
自分の席は、廊下側の方で今の時季少しさむい。
まだ入学したてで、授業はまだ本格的にやっていない。
そして放課後、俺は三花と一緒に帰るとまた白猫ヤジトが止まっていた。ご苦労様です。
「母さんただいま、で今回は何当たったの?」
「あ、純ちゃんおかえり~これはねーFDゴーグルて言うやつだって」
「え、はあ?」
何故こんなにも驚くのか説明しよう。
FDゴーグルとは、見た目は水泳ゴーグルのような形をしていて、コードが何本かついているものだ。
そしてお値段がなんと、洗濯機一台分の値段なのだ。
そんな物を当ててくる母さんの運は普通じゃない。
「え、母さんそれ何で当てたの?」
「A賞ってあったから。」
そんな感じで、洗濯機位の値段がする物を当ててくるとは……運どころではないのでは!?
「純ちゃんそんな顔してどうしたの?……あ!これ?これがやりたいの?」
「え、母さんどうしてそうなった!?」
「うんわかってる、私が当てたから使えないと思ったんだよね……大丈夫!これ私は使わないから」
「え、え!?」
こうして、俺はFDゴーグルを手にいれたのだった。
コメント、改善点等々よろしくお願いいたします。
眠い……