表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/68

エピローグ 六

〈2018年4月〉

 「もしもし、翔真…聞こえる?」

「大丈夫。聞こえるよ。」

今僕たちは、スマホを用い、SNSでテレビ付きの通話をしている。

 しかし、最近の科学技術は素晴らしいものだ。フランスだろうがどこだろうが、今は世界中どこでも好きな場所で好きな時に通話をすることができる。

 「そっちでの暮らしはどう?」

「…私、学校に入ったばっかりで、まだ右も左も分かんないよ~!」

「そっか。」

「でも私、何とか頑張ってるよ。フランス語も難しいけど、最近聞き取りにはちょっと慣れてきた、かな…。」

「そうなんだ。また亜紀のフランス語、聞かせて欲しいな。」

「…まあ、何とか喋れはするけど…ちょっと恥ずかしいなあ…。

 それより、私学校で、いっぱいケーキ作ってるんだ!やっぱりこれは、翔真に1番に食べて欲しくて…。まだ誰にも食べさせてないよ!」

「えっそうなんだ!じゃあ楽しみにしておくね!」

「まあ先生は例外だけどね。」

「ああそう…。」

僕たちはそう言い合い、笑った。

 「…またフランスに遊びに来てね!」

「もちろん!」

 一応僕は、フランスに行く計画を立てている。そして、亜紀に逢うのを、楽しみにしている。

 あの日、2人がなぜタイムスリップしたのかは、結局今でも分かっていない。ただ、ここには確かなことが、1つ存在する。

 それは、この件を通して、僕たちの絆はより深まったということだ。

 僕たちは、1度はお互いに別れを決意した。しかし、僕たちはやっぱり、お互いがお互いを必要としていた。

 そして、僕たちはもう1度付き合うことになった。いや、1度目よりももっと深い「絆」で、僕たちは結ばれている…僕も彼女も、そう感じている。

 それは、2人の「距離」や「時間」では、測れないものだ。

 「ちょっと翔真、聞いてる?」

「あ、ごめんごめん。」

少し物思いに耽っていた僕は、慌ててそう亜紀に言う。

 そして、

「これから先、何があってもずっと、僕たち一緒だからね!」

そう、話の脈絡とは関係なくそう僕が言うと、

「ちょっと、急に何よ~!

 でも、私もおんなじ気持ちだよ!」

と、亜紀はにこやかにそう言った。(終)

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ