エピローグ 五
亜紀から告げられた事実は、僕には衝撃的だった。でも、それよりも何よりも、僕は亜紀が僕のことを想い続けてくれていたことが、本当に嬉しかった。
「…伝えたいことって、何?」
「これは、私が呼び出されて、それで私からっていうのも何なんだけど…。
でも、サークルが終わったあの日、あの日は翔真の方から、私に告白してくれたよね?」
「そうだね。」
「だから今度は、私の方から言わせてください。
私、翔真のことが、ずっと好きでした。それは、「1回目」の時も、「2回目」の時も変わらず、ずっと…。
だから、これから遠距離になるかもしれないけど、私と、もう1度付き合ってください!お願いします!」
今までどうして、気づかなかったんだろう。どうして、気づいてあげられなかったんだろう。
…亜紀の方も、タイムスリップしていたことに。そして亜紀は僕のことを、まっすぐ見続けてくれていたことに。
それは、気づかなくて当然?いや違う。僕は、亜紀に振られたことが悲しくって、そのことばかり考えていた。
そして、「2回目」の僕は亜紀と別れることばかり考えていた。
そう、「2回目」の僕は、亜紀の方を見ようとせず、自分のことばかり考えていたんだ。
そして、「2回目」の僕は、亜紀の変化、亜紀の「想い」に気づかなかった。
ごめん、亜紀。そして、ありがとう、亜紀。
…また、その答えは、僕が亜紀を呼び出した時から、決まっている。
「はい。喜んで。
僕も決心したよ。1度は亜紀と離れようと思ったけど、やっぱりダメだった。
僕も、亜紀のことが好きです!だから、遠距離だろうが何だろうが、僕は亜紀と離れたくない。
これからもよろしくね、亜紀!」
「うん!」
そしてその日、僕たちは、「1回目」も「2回目」も含めて、全ての想い出を一緒に共有すること、そしてこれからもそんな想い出を作り続けていくことを、誓い合った。




